文庫本になった有川浩さんの「ストーリー・セラー」を読みました。
これで、有川さんの本は28冊目、多分、彼女の小説はこれですべて読んだ、と思います。
全冊制覇の記念に、自分の好きな有川さんベスト10を選んでみました。
1位:「図書館戦争シリーズ」(全4巻+別冊2巻)
原作本、TVアニメ、劇場版アニメ、実写版映画2本、TVのスペシャルドラマ、全メディア制覇しました。
表現の自由をかけた戦い、という見方もありますが、私は単純に体育会系ラブコメとして楽しんでいます。堂上教官と郁の馬鹿ップルぶり、会話のテンポが実に楽しくて、ほほえましい。
2位:「空飛ぶ広報室」
綾野剛さん、新垣結衣さんでTVドラマにもなりました。
パイロット免許はく奪になった空自隊員と報道を外されたTV局員が、再び前を向いて歩き出す物語。有川さんにしては甘さ抑え目ですが、それがまた何とももどかしくて良い。
3位:「海の底」
自衛隊三部作の中では、これが一番好き。
突然現れた人食い巨大ザリガニに、潜水艦に籠城した自衛隊員と子供たち。ところがこの子供たちがなんともひねくれ者で、、、。
「そっちかよ」と言われそうですが、警察が大苦戦した巨大ザリガニ?を、自衛隊の火器が吹っ飛ばすのが痛快。
4位:「シアター!」「シアター2!」
シアターフラッグの泣き虫主宰の巧と、その兄でスポンサーで宰相の兄、司。性格真逆の兄弟愛がほほえましい。
3巻完結みたいなので、早くでないかなー。
5位:「旅猫リポート」
あらすじだけをみれば月並みな話なんですけど、泣かせます。
うちにも犬がいるので、つい感情移入しちゃいます。
6位:「フリーター、家を買う」
以前、嵐の二宮くん主演でTVドラマ化されました。
親に相談もなく、せっかく入った会社を3か月で辞めてしまった誠治が、母の病をきっかけに甘い自分を自覚する成長物語。良いお話でした。
7位:「明日の子供たち」
児童養護施設のやる気だけは人一倍の新任職員と、大人びた施設の思春期の子供たちが繰り広げる青春物語。
心温まるし、考えさせられたし、良いお話でした。
8位:「キケン」
成南電気工科大学・機械制御研究部、通称「キケン」の男の子たちのおバカな大学生活に、自分の大学時代の思い出が被りました。
9位「植物図鑑」
行き倒れていたイツキくんに胃袋とハートをつかまれたさやかさんの、とことん甘い恋愛物語。
読んでいるこっちがはずかしくなりました。
10位:「県庁おもてなし課」
有川さんの出身地で、ご本人も観光大使を務める高知県の県庁に実際にある「おもてなし課」を題材にした小説。
これも、錦戸亮さん、堀北真希さんで映画になりました。