1月19日に第154回芥川賞、直木賞が発表されます。
文学賞は数あれど、やはり文芸春秋主催のこの賞が、圧倒的に歴史、伝統があるので、やはり注目度が違います。
私は、芥川賞がなんとなく苦手で、あまり読んでいないのですが、直木賞の作品は極力読むようにしています。
2001年以降に限って言えば、全37作品中24作品、2/3くらいは読んでいることになります。
ところで、この芥川賞・直木賞、一人1回限り、それぞれ純文学、大衆文学の新人に与えられる賞ということになっています。
でも、過去の受賞者を見ていると、特に直木賞はそうそうたる顔ぶれがそろっていて、フレッシュな人の賞という感じは全くしません。
やはり、伝統ある賞なので、一発屋は避けたい、コンスタントに良い作品を発表して、何回か候補に挙がって、やっと受賞という流れになることが多いようです。
そういう意味では、昨年の又吉さんの「火花」とか、古くは綿矢りささん、金原ひとみさんのダブル受賞の時とかが例外になるのでしょう。
でも、話題性という意味では、堅実な作家さんを選ぶより、又吉さんのほうがインパクトありますよね。
賞の目的が、優れた作家さんの発掘であるというのであれば、話題性なんて関係ない、純粋に作品の出来、作家さんの力量で選べばよい。芥川賞、直木賞ほどの注目を浴びる賞となると、やはり商売よりも品質、作家さんの安定した力量ということになるのでしょう。
その翌日、1月20日に候補作10作品が発表される本屋大賞、こちらのほうは単純明快、本屋の店員さんが売りたい本というのですから、基本商業主義。
でも、私はミーハーなので、それに乗って本屋さんが勧めてくれる本をそのまま読むのもいいかなって思っています。
出版不況が叫ばれて久しいですが、ぜひ、作家さんが良い作品を書いて、本が売れて、出版社が元気になる、そんな展開になってほしいと思っています。
本屋大賞が始まったのが04年ですから、今年で13回目。過去12年×10作品(13年は11作品)で計121作品がノミネートされてきました。これも、基本的に全部読んでやろうと思ってますが、現在66作品、やっと半分強です。
直木賞は候補5作品は未読、とりあえず全部図書館で予約をかけています。
って、出版業界に何も貢献してないか、これでは。