「暗渠マニアック!」(吉村生・高山英男) | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

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廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

暗渠マニアック!

 

「暗渠」、昔川だったりドブだったりしたものが、今はふたをされているところ。これが、意外と身近なところにある。あるものははっきりと、あるものはひっそりと。

この本で、「暗渠サイン」なるものを知りました。
「✖✖川緑道」となっているところには、はっきり橋げたや橋の親柱が残っていたりします。
車止めも下を流れる川を保護するために、重量のある車の通行を止めるためのもの。クリーニング屋、銭湯など大量の排水が出る業種、材木屋も気を運搬に便利なので川沿い集まっているのだとか。
区界などの行政境界も川に沿って決められる場合が多いし、おもしろいところでは弁財天を祭った神社も水に関係がある場合が多いのだそうです。

私は新宿区と中野区の区界あたりに住んでいるのですが、東京って、台地を削って川が流れる、高低差のある複雑な地形をしていて、当然、湧水や川もたくさんあったのでしょう。

 私は市民ランナーなので、いろんなところをジョギングします。
川沿い、暗渠沿いは割と走りやすい。高低差が少ない。遊歩道などが整備されているところが多い。そして広い通りと比べて人通りがすくない。    
郊外や山を、四季を感じながら、景色を愛でながら走るのも楽しいけど、さながら都市探検気分で、昔の街並みを想像しながら暗渠を走るのも、なかなか楽しいものです。

この本を読んで、さっそく桃園川緑道をジョギングで探検してみました。
そう思って走ると、実にいろいるな発見があります。

桃園川

桃園川

桃園川

桃園川