脚本は上原正三。監督は畠山豊彦。お休みタイマーのセットを間違え、寝坊したロボコンはその分を取り返そうとして頑張りますが…例によってまたまた頓珍漢なことをしてしまいます。まず初江が小麦粉をとくのを手伝おうとしますが、力を入れ過ぎてしまい、グッチャグチャにしてしまいました。テーブルも初江の顔もといた小麦粉まみれになってしまいました。次にロボコンは新太郎のゴルフクラブを見て、「どうして先が曲がってるんだろうか? は、はーん、わかった。こうして叩いているうちに曲がっちまったんだな。よし、僕がなおしてあげようっと。」と考え、全部まっすぐにしてしまいました。これを見た新太郎は「おー、神よー、仏よー、このできそこないのロボットに天罰を与えたまえ。」と嘆きました。ところがロボコンの言葉は「せっかく、なおしてあげたのにさ、お礼の一つも言ってほしいよ。」これを聞いた新太郎は当然、激怒。ゴルフクラブは曲がっているから球が飛ぶんだ。新太郎が元に戻せと言ったのでロボコンは曲げなおしますが、今度は曲がり過ぎ。そこでまたのばすと今度は伸び過ぎ。そんなことを繰り返しているしているうちに一本、ポキンと折れてしまいました。ああ、かわいそうな新太郎(笑)「あー、一万円が折れた。もうお前はいい。とっとと出ていけ!」



というわけで外へ出てみると子供達が探し物をしてしまいました。みどりがみんなから集めた PTA 会費の2000円を落としてしまったのです。みどりは学級委員。だから預かっていたのです。100円玉で20枚。ガソリン10リットルが1日分で1000円だから、おいらの食費の2日分だ。ロボコンは大金だと驚きました。ちなみにみどりはロボコンが自分のことを「どりちゃん」としか言えないので「ウララー」と言いました。これが「ウララー」番組初登場です。



そこでロボコンが交番へ行ってみると、町田巡査がラーメンの食い逃げ犯(中村ブン)にお金を渡していました。町田巡査はこの捜査が済み次第、みどりのPTA会費を捜すことを約束しました。ロボコンが去った後で町田巡査はロボコンが人命救助を二回もした(第1話と第2話)ことを話し、見習うようにと食い逃げ犯に言いましたが、食い逃げ犯は真面目に聞く気がありません。町田巡査は「ウララー」というのでした。なお交番の名前は「高野台派出所 」となっていました。調べてみたら、この交番は現在移転して今はないらしいです。移転先は練馬高野台駅前交番です。


西武園までやってきたロボコンはロビンちゃんに遭遇。2000円ほしいんだというロボコンにロビンちゃんはアルバイトしてはどうかと勧めました。なお、ロビンちゃんはずっと踊りながら話していました。



そしてロボコンが大山家に戻ってみれば、初江は「夕方まで帰ってこないで頂戴。」と嫌な顔。夕方まで近所の奥様を集めて茶話会を開くので、ロボコンがいると何が起こるかわからないので困るのです。さらに初江はパーマをかけに行くところでした。これを聞いたロボコンは自分がパーマをかけることを思いつきました。代金がたったの100円と聞いた初江はその話に乗り、パーマをかけることにしました。そこへ近所の奥様が来訪。パーマの出来は意外によく、さらに「たったの100円」と聞き、近所の奥様もロボコンパーマを受けることにしました。パーマ屋の50分の1です。初江も上機嫌です。とそこへまことが登場。はじめが(みどりの件で)呼んでいるとロボコンにいいましたが、初江はロボコンと遊ぶものだと勘違い。凄い顔をしてまことを追い出しました。それを聞いたはじめは困った顔。PTA会費を捜しに出たまま、みどりの行方がわからなくなったのでロボコンの探知機で探してもらおうと思ったのです。はじめはある作戦を考え付きました。



近所の奥様方は100円では安いと500円を渡しました。当時は500円玉はなく、500円札でした。さらに初江もアルバイト料として500円を渡しました。これでみどりのPTA会費は稼げた…と思ったら、ここではじめが戸を開け、パチンコでロボコンに(おもちゃの?)ゴキブリを飛ばして貼り付けました。これに気がついたロボコンは「ゴキブリ!」と大暴れ。この副作用のためか初江や奥様方の頭が滅茶苦茶になってしまいました。なぜそうなったかと言うと、「マグネットで押さえた髪がおいらの磁気に反応してるんだ」そうです。初江や奥様は当然激怒。ここで意味なくロボパー登場。「あー、ショックのパー」と言ってバラバラになってしまいました。ロボパーはたったこれだけのために登場したのです。いやあ、贅沢な使い方です。この後、CM挿入です。



CMが開けて初江はロボコンに2万円を請求しました。「あんたのインチキパーマのおかげでみんなのパーマのかけ直し代、半分負担しなければならなくなったんですからねえ。」100円玉にすると200個、ガソリンだと200リッター、つまり「おいらの20日分のガソリン代。ギャ、ギャ、こりゃ大金だ。」とロボコンは目を回してしまいました。まことはひどいと言いましたが、新太郎もクラブの件での恨みがあるので初江の味方。3日以内にロボコンが払うことになってしまいました。ロボコンは稼いでみせると息巻いて出て行きましたが…



どうやって稼ぐんだというはじめの問いにロボコンは答えられません。はじめは呆れてしまいました。とりあえずまことはみどりを捜してくれとロボコンに頼みました。探知機で調べてみれば、みどりは石神井公園の池のほとりにいました。みどりは学校まで戻ってみたのですが、みつからずに途方に暮れていたのです。ロボコンは自分が2000円も稼いでみせると言いました。はじめは心配しましたが、結局、ロボコンに頼むことにしました。



ロボコンは昼も夜も働く事にしました。昼間は郵便配達。とりあえず2000円は稼げました。その夜からは工事現場で働きます。町田巡査がガソリンを5リッター持ってきました。はじめに頼まれたのです。「いやあ、事情は聞いたよ。君ってロボットは全く人情味の厚いロボットだよ。」それを聞いたロボコンは大喜び。



子供達はロボコンを心配していました。一方、新太郎と初江はと言うと

新太郎「コオロギの声だねえ。」

初江「秋になったのねえ。虫の声が聞こえるんだなんて。」

新太郎「いやあ、ロボコンのいびきで聞こえなかったんだよ。」

初江「そうね。ロボコンがいないと安眠できるわ。」

何しろ前回は酷い目に遭いましたからねえ。

新太郎「いやあ、2万円で安眠買ったと思えば安いもんだよ。」

いやあ、大人と子供の思惑は違うもんですねえ。



ついにロボコンはガス欠で動けなくなってしまいました。まことはロボコンがトラックで運ばれるのを目撃。これを聞いたまこととみどりは新太郎と初江に連れ帰ってきてくれと頼みましたが、二人とも首を縦には振りません。ロボコンにはクラブの恨み(新太郎)とパーマの恨み(初江)があるのです。そこへ町田巡査がやってきました。ロボコンから預かった2000円と、みどりが落としたPTA会費が見つかったというのです。

町田巡査「美しいじゃありませんか。みどり君がなくした2000円をこうしてロボット君が一生懸命郵便配達して稼いだんですよ。」

さらに工事現場の現場監督が2万円持ってやってきました。



というわけでとりあえずロボコンは許されて、新太郎を連れて子供達がスクラップ場へ急ぎました。今まさに潰されそうになるところに間一髪間に合い、新太郎はロボコンにガソリンを補給。子供達は大喜びですが、相変わらずロボコンはまことを「まここ」と呼ぶのでした。



さて採点です。ロボガリは100点。ロボコンは「今度は100点だよ」と言ってカードを渡しましたが、結果は0点。「己の性能、能力を計算できず、現場で倒れた。もう少しのところでどうなったと思う、ローボコン。スクラップにされて目茶目茶になっているところだ。」と言うのはガンツ先生の弁。



でもロボコンは大山家で子供達に迎えられてうれしく思うのでした。

脚本は上原正三。監督は奥中惇夫。夜になって皆が寝静まった頃、ロボコンも寝ようとしましたが、起こす時間を聞いていなかったことに気づきます。この心がけは良かったのですが、ここからロボコンの頓珍漢な行動が始まります。あまりにもすさまじい展開ですが、とりあえず夜の行動を順番に列挙していきましょう。



まずロボコンは新太郎と初江の寝室に入ろうとしますが、鍵がかかっているのか、戸を開けられません。ここでやめときゃいいのに、ロボコンはアタッチメントの回転鋸を右腕からだし、壁を切って穴をあけてしまいます。この音で新太郎と初江が起こされてしまいました。ロボコンは起こす時刻を訊きます。夜中にたたき起こされた二人はいい迷惑。とりあえず初江が適当に「6時に起こして」と言いました。


次にロボコンははじめとまことの寝室に入り、内蔵された目覚ましのベルを鳴らします。この騒ぎで隣の部屋で寝ていたみどりも起きてしまいました。はじめはとりあえず、7時に起こしてくれと言いました。なお、はじめとまことは二段ベッドに寝ていて、はじめが上段です。



さて階段を下りようとしたロボコンはゴキブリに遭遇。大声をあげて失神してしまいました。この騒ぎに二階から子供達が降りてきて、一階からは新太郎と初江が登場。ゴキブリが出ただけと聞いて初江は呆れ顔です。この描写で大山家の大体の構造がわかります。さすが奥中監督。丁寧に作っています。こういうのを「丁寧な描写」と言うのです。いいかげんな設定でやっつけ仕事で描くのを丁寧な仕事とは言いません。


さてロボコンはお休み回路をセット。眠りにつきました…が、ロボコンは転がり落ちてしまいました。ものすごい揺れと音とで大山家の人は全員起こされてしまいました。皆、地震だと勘違い。ロボコンの仕業と気がつき、激怒した新太郎はロボコンを外に出そうとしますが、まことに外で寝かせるのはやめてくれと言われ、やむなく車の中へ入れようとしました…が、ロボコンを車の中へ入れたら、寝ぼけたロボコンが足で車のドアをけり、外れてしまいました。仕方がないので新太郎たちはロボコンを門に縛り付けておきました。これでやっと眠れます。



ところが、そうはうまく行きません。ロボコンを外に出したのが災いし、ものすごい音が町中に響き渡りました。近所の人は眠れずに迷惑。大山家にやってきます。これでまた大山家の人達は起こされてしまいました。近所の人達と一緒にやってきた町田巡査はロボコンを外に出したことについて、非人道的だと非難。というわけで、なんとロボコンが新太郎と初江の寝室で眠り、大山家の人達は車の中で寝る羽目になってしまうのでした。いやあ、大山家の人達は大変です。ここまでで番組開始から7分足らず。CMを抜いた時間なので簡単に比較はできませんが、新作ヤッターマンではこんなにスピーディーに行きません。たぶん、「丁寧(某掲示板に集う似非ファン調)」に描くので、これだけの描写に10分以上はかかることでしょう。どっちが面白いかは「ちょっと考えればわかるだろう(某掲示板に集う似非ファン調)」



朝になってロボコンは初江を起こしますが、当然のことながら初江と新太郎は激怒。初江は、せめて朝食を作れ、とロボコンに命じます。というわけでロボコンは朝食を作ったのですが…出来上がった朝食を見て皆びっくり。どうやって炊いたのか、ご飯は真っ黒焦げ。アジの干物も焼き過ぎて焦げて真っ黒。味噌汁の具の野菜(人参や大根など)はまったく切られておらず、かわもむかれずに丸ごと入っています。これでは朝食をとることができません。



出勤しようとした新太郎は車に乗りますが、エンジンの調子が悪かったため、新太郎はロボコンに車を新太郎の車を押すことになりましたが、ロボコンは頑張り過ぎ、勢い余って新装開店のパチンコ屋に車がつっこみます(この部分はオープニングにも登場)。激怒した新太郎はロボコンに「どうしてくれるんだよ!」と怒りますが、出てきたパチンコ屋の主人に新太郎は「どうしてくれるんですか!」と怒られます(笑)。新太郎はまたロボコンに「おい、どうしてくれるんだよ!」と怒り、「おまえは何につけても極端すぎるんだよ!」と激怒。一生懸命頑張ったというのに怒られたロボコンは逆切れし、「直せばいいんだろう!」といい、売り言葉に買い言葉で新太郎は「直してみろ!」と言いましたが、これがさらなる悲劇の元でした。ロボコンは壊れた部品を選別するつもりでいじりましたが、結局、車をバラバラにしてしまいました。ああかわいそうな新太郎(笑)



次のカットは自宅で怒り狂った新太郎の顔のドアップ。ここからカメラが引いていき、初江とロボコンが映っていきます。この時のセリフが傑作です。「いいか、ロボコン。お前のために一睡もできず、朝飯はなんも食えんかった。その上、車はバラバラだ。もうお前のようなできそこないなロボットはたくさんだ! 出て行ってもらおう。いいな。会社から帰るまで出ていかないと、スクラップにしてしまうから、そう思えよ。いいな! (ここで初江の方を向き)初江、行って参る。」新太郎は出勤していきました。初江がロボコンに出て行くように言っているところへ、二階からまことが登場。なんとまことはリュックを背負い、帽子をかぶっていきます。そして一言。「ロボコンがいないうちなんかいたかないや! 行こう、ロボコン。」ロボコンと一緒に出て行ったまことに初江が本気なのかと尋ねれば、まことは「どうも長い間、お世話になりました。」と御挨拶。いやあ、上原さんの脚本はすばらしい。これに慌てた初江はついに根負け。ロボコンも戻ってきていいわよ、と言ってしまいました。



ところが、これですんなり終わるはずがありません。Bパートに入るとロボコンは一生懸命洗濯。これはめずらしくうまく行き、初江も「洗濯だけはうまくできるわねえ」と誉めましたが、例によってこれが間違いの素。初江は買い物に行きましたが、もっと誉められたいと考えたロボコンは他に洗濯物はないかと尋ね、まことはタンスを物色。これを見たロボコンは「洗濯物がいっぱい」と言って、勝手に洗濯を始めてしまいます。戻ってきた初江はびっくり仰天。なんと初江のよそ行きの着物まで洗濯してしまい、パーにしてしまうのです。



激怒した初江はロボコンを追いかけ回します。ついにロボコンに出て行けと言います。まことも一緒に出て行こうとしましたが、今度はその作戦は通用せず、初江の怒りは収まりません。しかし、これで上原さんの脚本が終わりになるわけがありません。番組終了まであと9分もあるのです。ロボコンは「おいら、出ていかない」と開き直り、はじめとみどりも「ロボコン、がんばれー」と言う始末。これを聞いた初江は逆上。「わかりました。ママが出ていきます。」なんと初江は荷物をまとめて出て行ってしまいました。子供達は「いってらっしゃーいい、ママ。」と送り出す始末です。



興奮収まらぬ初江は公衆電話から新太郎の会社にお電話。新太郎は大量のゴキブリ(のおもちゃ)をロボコンに見せつけ、ロボコンの体に貼りまくりました。これは効果覿面。「ゴキブリこわーい」と言ってロボコンは出て行ってしまいました。大喜びする新太郎と初江。



場面が変わり、なぜか女の子が登場。道を走っているところへダンプカーがやってきました。「ママー」と女の子が助けを呼び、ママが「ルミ―」とやってきましたが、ママは女の子のルミを抱き寄せるが手いっぱいで、動けません。そこへうまい具合にロボコン登場。馬鹿力でダンプカーを止めてしまいました。いやあ、よかった、よかった。二人は怪我ひとつせずに助かりました。町田巡査がやってきて、ロボコンが二人を助けたと知り、「君はまったくすんばらしいロボットだなや。」とロボコンを誉めまくるのでした。実はこの母娘は新太郎の上司の桃山課長(小鹿番)の妻と娘。課長は妻子と町田巡査を連れて大山家を訪問し、感謝の言葉を述べました。町田巡査はロボコンを誉めまくります。「いやあ、自分の危険を顧みず、ダンプに激突したロボコンの勇気、ヒューマニズム、いやあ全く自分も遠く及ばぬ尊い心を持ったロボットだ。早速、警視総監賞を上請しました。」町田巡査は警視総監賞が好きですね。前回も同じようなセリフを言っています。こうしてロボコンは無事大山家に戻ることができたのでした。子供達は大喜びですが、新太郎も初江も内心渋い顔です。



さて採点の結果は1点でした。桃山課長の娘を助けたのは立派でしたが、それまでの行動が酷過ぎたのでした。



いやあ、今回の話は大笑いしました。第1話で確立した設定をもとに良質なドタバタ喜劇を展開していくのです。上原・奥中コンビで作られた作品はテンポ良く、無駄なシーンはいっさいありません。コメディと言うのはこうして作っていくのですよ、新作ヤッターマンの似非ファンの諸君。これでもか、これでもか、と徹底してギャグを描いていくのです。無駄なシーンは省いてテンポよく描いていかなくては面白くならないのです。それにギャグは徹底的に強調していかなくてはダメです。ゴキブリが嫌いなら、それを徹底的に描いていかないとダメです。中途半端なものはダメなのです。新太郎と初江は徹底的にロボコンを嫌い、子供達と町田巡査は徹底的にロボコンを好きにならないとダメなのです。新作ヤッターマンも連続テレビ小説「瞳」や連続テレビ小説「つばさ」のスタッフに欠けているのは、こういう娯楽作品を作っていくためのセンスなのです。テクニックだけを駆使して作っても、肝心の物語が面白くなければダメなのです。

脚本は上原正三、監督は奥中惇夫。今日から毎週ファミリー劇場で「がんばれ!! ロボコン」を放送開始です。いやあ、懐かしかったです。とはいっても私は第二期の途中から本放送を見て再放送も関東地方では1回しか行なわれなかったので第1話は初視聴です。



さてロボコンはお手伝いロボットとして誕生しましたが、働かせてくれと頼んでも999軒のお宅に断られてしまいました。何しろ、あるお宅ではドアを壊すわ、門を壊すわしているのですから、採用されるわけではありません。ガンツ先生もロボコンが優秀ではないことをわかってはいるのですが、ロボガリもロボトンも頑張っているのでお前も頑張れと励まします。そんなこんなでロボコンはガソリンスタンドでガソリンを勝手に入れてしまい、そこで大山家の人達と出会います。子供達(はじめ、みどり、まこと)はロボコンを一目見て気に入りますが、パパの新太郎(大野しげひさ)は渋い顔。そりゃそうでしょう。この時ロボコンは10リットルもガソリンを入れてしまうのです。パパはさっさと車を発進させて、ロボコンを置いていきます。ところでガソリンスタンドの店員さんは奥中監督のような気がするのですが、どうなんでしょうか?



ところが、パパの車は坂道でエンコ。みんなで車を押す羽目に陥ります。そこへロボコン登場。100馬力の力で家まで押してやります。ここでママの初江(加藤みどり)が登場です。この功績により、ちゃんと働けるかどうかテストすることになりました。ところがロボコンの行動は頓珍漢です。なにしろ、障子にはたきをかけて破き、埃のたまった天井裏にもはたきをかけます。食器洗いはまともにできた…と思ったら、天敵ゴキブリ登場。これに動転したロボコンは大暴れ(笑)。食器や家具を破壊してしまいます。この定番ギャグはいつも笑いましたよ。まことはロボコンが発電もできるとアピールしますが、発電もなんだかんだでうまく行かず、「出ていけ!」となってしまいました。ここまでのテンポが実によい。余計なシーンをクドクドと入れまくる新作ヤッターマンとは大違いです。あの無駄なシーン挿入を似非ファンは「丁寧に描いた」と思っているのですから、おバカです。ロボコンや富野演出の話のようなキビキビした演出を見せてあげたいものです。あと、ガス欠になりかけたロボコンに「ガソリンならパパの車に入っているよ。」とまことが言い、結果、パパの車のガソリンタンクが空になりパパが困る、という流れも理にかなっていて面白かったです。如何にも子供が言いそうなことですからねえ。パパが困るところまでは頭が回らないんですよね。



まことは病気で倒れてしまいますが、ロボコンを捜しに家を出てしまいます。まことを診察するお医者さんは殺陣師の三島一夫さんのような気がしたのですが、どうでしょうか? それをガンツ先生から教えられたロボコンはまことを探します。そして多摩川の反対側の岸にまことがいるのを発見。まこともロボコンに気がつき、こっちへ来てくれ、と言いますが、ロボコンは泳げません。まことは貸しボート屋を見つけ、ボートで漕ぎだします。看板に稲田堤と書かれていましたので、このシーンに映っている鉄橋は京王相模原線のものです。が、まことはうまくボートを漕げずに漂流してしまいます。それを見たロボコンはまことを助けようと川に飛び込みます。ところがうまく泳げず、川底に沈みそうになってしまいます。それを見たまことは「ボートにつかまれ」と呼びかけます。いったい、どっちを助けようというのでしょうか(笑)。なんとかロボコンはボートにつかまり、なんとか川岸に到着。そこへ大山家の人達と近所の交番に勤務する町田巡査(由利徹)が駆け付け、無事に二人は救出。ロボコンも大山家に住み込むことを許されました。



さて採点です。ロボコン達がガンツ先生に渡すパンチカードには一週間の行動がすべて記録されています。ガンツ先生はパンチカードを口の中に入れ、カシャカシャカシャと計算して採点し、お腹から採点結果の点数が記されたカードが出てきます。この部分は今の視点で見ると古臭く感じられるかもしれませんが、当時のコンピュータはああいう感じだったんですよ。だからこれでも当時の一般人の目から見ると最先端の技術なのです。それにこの描写は味があっていいです。後に作られた「燃えろロボコン」では電極をつないでデータを読み込み、スロットマシンのような感じでディスプレイ部分に出力されるようになっていましたが、私は旧作ほどのわくわく感を感じることはできませんでした。技術の進歩も一長一短がありますね。閑話休題。まずロボガリが100点をだし、ロボペケは5点。ロボペケは「ショックのパー」と言ってバラバラになってしまいました。ロボコンはロボペケを冷笑しますが、自身の点数は「ローボコーン、0点」ロボコンは外で「ガンツの馬鹿野郎!」という暴言を吐きますが、しっかりガンツ先生に聞かれてしまいました。ガンツ先生はきちんとそのわけを説明します。「まことを助けた」のは立派だったが、その前に数々のお宅で物を壊している。だからプラスマイナス0だ。これには平山亨プロデューサーのメッセージが込められています。採点と言うのは理不尽なものが多いのだから、気に病む必要はない。視聴者から、ロボコンに100点をとらせて下さい、という手紙が殺到しても、脚本家が「そろそろいいでしょう」と言っても平山さんは首をなかなか縦に振らず、100点をとることは滅多にありませんでした。平山さんは自分がダメ人間だったから、子供達にそういう思いを伝えたかったのです。でも平山さんって東大を出ているんですけどね。謙虚な方なんですね。最近続々登場しているタカビーな高学歴タレントに、この謙虚さを見習ってほしいものです。特に国語や社会で間違えると「これは理系の分野じゃないから」と言い訳する八田亜矢子などにね。ちなみに我が家では高田万由子さんの評判はいいですよ。あの方は東大卒を鼻にかけることのないお嬢様ですからね。



それにしても、昔の子供番組は面白かったです。子供を馬鹿にした作りはしていませんでした。あの新作ヤッターマンに欠けていたのはこういう姿勢なのだと思います。新作ヤッターマンは子供をなめたやっつけ仕事ばかりでした。こんなものを「丁寧な作りだった」という似非ファンは新作ヤッターマンだけではなく、他のアニメや特撮やドラマを見ておくべきでしょう。悪いものばかり見ていると、良いものを見抜く目が衰えてしまいますよ。


さて、場末のこのブログも日曜日の15時過ぎからにアクセスが急増しました。なぜかと思ってアクセスログを見てみれば、日曜日の15時過ぎに、ある掲示板でこのブログの宣伝をしてくださった方がいらっしゃったようです。どうもありがとうございました。

それにしても、似非ファンがつけているいちゃもんは面白かったですよ。本筋で反論できないから、ただの人格攻撃に走るなど、結構、下品な品性が現われるものなんですね。そういう人達は案外小心者で、本人の前では本音を言えないのでしょう。可哀相な人達です。

えー、特捜最前線風に最後に挨拶して終わろうと思っていたのですが、兄さん書かれた記事 にこんな文章が載っておりましたので、それに対する私の意見を付け足したいと思います。


しかーし、最後の最後まで酷かったナ。あの嘘予告は何ナんだ?この予告はウソデスと表示してあるからいいってわけじゃナいゾ。


いやあ、鋭いところを突いてきました。実は本編終了後に「次回予告篇」が流れたんですよ。ところが画面には「これは嘘です」とかいう文字がうるさく出ていたのです。あれはたぶん、実写版の演出を意識したのでしょう。実写版でも次回予告が流れたのです。もちろん、これは嘘ですとかいうアホな文章は出ず、次回作を匂わす作りになっていました。あれの評判がよかったのでそれを再現したつもりだったのでしょう。出来は実写版に遠く及びませんでしたがね。



大体、新作のラストは酷過ぎました。旧作でも実写版でもドロンボーが3本道に分かれる交差点で別れ、ドロンジョ様が「いい女は振り返らないもんなんだよ。」という名台詞を披露してまっすぐ進んでいくところが映った後、上空からの絵が映って、あの3本道は実はその先で一本に合流しているのを見せ、それによってドロンボーが再会して再結成されるのを暗示して終わっていたのです。3人が再会する場面は一切流れません。余韻を残し、視聴者の頭の中で続きを想像させるとても粋な演出でした。



ところが新作は早々と3本道がその先で合流することを見せてしまいました。「何これ?」と思ったら、ドロンボーは3本道を進むわけではなく、2台のタイムマシンにドロンジョとトンズラーが分乗し、ボヤッキーが東北新幹線に乗って別れます。ところがドロンボーもドクロベエも未練を残し、また元のアジトに再会するところまでクドクドと描いて終わったのです。このアニメのスタッフは今の子供達を馬鹿にしているのでしょうか? いや、子供向けに作っているわけでもなさそうですね。どちらにしろ、視聴者の知性を馬鹿にしているとしか思えません。高橋ナツコは定番シーンをぶっ壊して工夫をしたつもりなのでしょうが、その工夫が稚拙なものであるため、かえって白けてしまいました。この程度の小者が新作ヤッターマンのシリーズ構成とかいう物をやっていたのですから、面白いわけがありません。



ま、新作作るのは結構なことでしょう。しかし、旧作の思い出をことごとくぶち壊していいわけがありません。子供の頃、私は本放送で毎週旧作のヤッターマンを見ていました。時には見られないことがあり、当時はビデオデッキもなかったことから、毎週毎週必死に見ていました、今度はどんな話なのだろうか? 今度はどのメカが出るのだろう? このわくわく感は佐助氏のような再放送世代は体験できないでしょう。再放送世代はあらかじめ話のあらすじがわかっているからです。佐助氏の世代には、ヤッターマンからゼンダマン、オタスケマン、とだんだんと低調になって行く様子を体感できてはいないでしょう。私はヤットデタマンでタイムボカンシリーズに見切りをつけました。その世代間のギャップが似非ファン達との感じ方の違いとなっているのかもしれません。