・・・突然ですが、プレイバック入院生活をしばし・・・
わたしが入院していた病院には、枕もとに二つのナースコールがあった。
一つは、ただ押すだけのもの。
もうひとつは、押すと、マイクがついていて、看護師さんと話ができるもの。
やたらと感度がよろしく、ちょっと、床に落としただけでも、呼び出しコールが鳴ってしまう。
一度夜中に、落としてしまい、看護師さんがあわてて駆けつけてきてくださったことがある。
(まだ寝たきり時代だったため、拾うことができなかった・・・)
入院するときに、どっち使えばいいんですか?と聞いたら、どっちでもいいです。と言われたので、マイクがついているほうをわたしは使った。
といっても、使うのは、おひとりさまトイレができないときの「トイレに行きたいんですけど。」ということのみ。
何か用事があるときは、定例の血圧や体温チェックのときに、「痛み止めください。」みたいなことをお願いしていたので、ナースコールしたのは、トイレのときのみ。
・・・このナースコール、濫用が激しいんじゃないか。と、入院している間、何度も思った。
この濫用、で、肝心の医療行為行為に影響がでるんじゃないのか?と心配になるくらい。
「カーテン開けて」
「窓開けて」
「テレビつけて」
「ベッド下げて(電動ベッドなので、これは、リモコンさえ押すことができれば、自分でできる)」
「布団掛けて」
「ごはんがマズい」(→ありえませんが、こういうことを言っている方も)
等々・・・
ナースコールが深刻な危機的状況で使われることはほとんどない。
先に、ナースコールは押すだけのものと、しゃべれるものの二つがある。と書いたけれども、この手のリクエストは、当然押すだけ方式、で看護師さんは呼ばれる。
看護師さんも呼ばれて、初めて対応すべき内容を把握する。
マイクがついているナースコールが使われるのは、トイレのときのみ。
もしかして、ちゃんと使い分けてる???(考えすぎか?)
看護師さんも呼ばれて、自分できるじゃ~ん。」等と言いつつ、文句一つ言わず、お世話している。
病院には、看護師さん、ヘルパーさん、様々な職責の方がいらっしゃったのだが、医療行為に直接関係のないことは、ヘルパーさんがお世話してくれることが多いのだが、ヘルパーさんも不在中のことも多く、(リハビリ室への送迎とかの付添)結構、医療行為に直接関係のないことで、看護師さんが対応していた。
病棟の張り紙に、
「当院は日中は患者8人に対して、一名の看護師、夜間は患者15人に対して、一名の看護師の態勢で看護にあたっています。」みたいなことが書いてあった。(数字はウロ覚えですが)
まあ、この張り紙の意図する真意はわたしにはわからないけれども、
「節度ある、病院生活を。」ということなんじゃないかなあ。と。