「フンパヨン 呪物に隠れた闇」密林で行われる呪いの儀式。ホラーというよりサスペンス | 『Pickup Cinema』

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(C)Five Star Production Co., Ltd. 2023

2023年製作/107分/G/タイ 監督:ポンタリット・チョーティグリッサダーソーポン 出演:プーンパット・イアン=サマン、プーウィン・タンサックユーンほか 劇場公開日:2024年7月5日  ★オンライン試写で6月13日鑑賞

 

舞台はタイの離島。密林の中には古い寺院があり、多くの僧侶が修行をしている。村の人々は信心深く、神にお供えをし、僧侶たちには食事を運んでいる。

ターム(プーウィン・タンサックユーン)は、出家した兄の僧侶ティーに両親の死を伝えるため島を訪れた。

そこで、タームは心優しい自閉症の青年テ(プーンパット・イアン=サマン)に出会う。

兄が住職を殺害して逃亡しているという噂を耳にしたタームは、真実を探るために寺院に泊まり込むが、夜中に不気味な物音を聞く。

その後、次々と起こる恐ろしい出来事。村の娘が行方不明となり、死人が続出する。

フンパヨンを信じる村人たちは、呪いをかけた犯人を捕まえるため儀式を始める。タームとテ、そして若い僧侶たちも事件解決のために動き出すのだが。

「フンパヨン」とは、釈迦の時代から存在する人型のお守りのこと。神聖であると同時に恐ろしい存在で、死霊術師の強力な呪文がかけられている。身を守るものもあれば、破滅を招くものもあり、タイの人々の間では今も信じられている。

緑豊かな離島で神を信じて生きる人々と、密林で修業を積む僧侶たち。しかし、徳を積んでいるはずの僧侶の中にも様々な者がいる。微笑みの国と呼ばれ、優しいイメージに満ちたタイ。この作品は、タイで制作された本格的なホラー映画だ。

観終わった感想は、ホラーというよりもサスペンス。そこにミステリーの要素も含まれていてる。

そして、タームとテ、二人を演じるのは、日本でも人気が急上昇中の若手俳優だ。