「ドラキュラ デメテル号最期の航海」これは伯爵ではない、モンスターホラー。 | 『Pickup Cinema』

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2023年製作/119分/PG12/アメリカ 監督:アンドレ・ウーブレダル 出演:コーリー・ホーキンズ、アシュリン・フランチオージ、リーアム・カニンガム、デヴィッド・ダストマルチャン、ウディ・ノーマンほか 配給:東宝東和 劇場公開日 2023年9月8日★8月22日に試写会で鑑賞

小説「吸血鬼ドラキュラ」(ブラム・ストーカー著)は、これまでに何度も映像化されてきた。そのなかでも最恐といわれている第7章「デメテル号船長の航海日誌」をフューチャーしたのが今作だ。

ルーマニアからロンドンへの航海に出たデメテル号。そこには不気味な50個の木箱が積まれていた。出航して間もなく、一人の乗組員が行方不明となり、甲板には大量の血痕が…。

それから毎夜、船長のエリオット(リーアム・カニンガム)、孫のトビー(ウディ・ノーマン)、そして黒人医師クレメンス(コーリー・ホーキンズ)は、逃げ場のない船上で、恐ろしい体験をすることになる。

デメテル号船長の航海日誌に記された1カ月におよぶドラキュラとの戦いを描くホラー映画。大海原をわたるデメテル号に何が起こったのか、そして謎に包まれた50個の木箱の中身とは…。

ドラキュラと聞くと、シルクハットとダークスーツに身を包んだドラキュラ伯爵を思い浮かべる人が多いかもしれないが、この映画に登場するのは恐ろしい姿のモンスターだ。

最初は青白くやせ細っていたのが、血を吸収することで次第に大きく姿を変えていく。

情け容赦のない展開と目をおおいたくなるような残虐なシーンが続くが、小説では、このモンスターがやがて伯爵の姿へと変わっていくというのだろうか。