「グリーンランド 地球最後の2日間」 私ならどうする…と考えながら見入ったディザスタームービー | 『Pickup Cinema』

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2020年製作/119分/G/アメリカ 監督:リック・ローマン・ウォー 出演:ヘラルド・バトラー、モリーナ・バッカリン、ロジャー・デイル・フロイド

原題:Greenland 配給:ポニーキャニオン 劇場公開日 2021年6月4日

世界崩壊まで残り48時間。

突如現れた彗星の破片が無数の隕石となり、次々と地球に衝突し始めた。

テレビのライブ映像には、信じられないような無残な光景が映し出される。

世界各地で甚大な被害が出る中、アメリカ政府は選ばれた人々のみを救うというプロジェクトを開始した。

友人を招いてホームパーティを開いていた建築家のジョン(ヘラルド・バトラー)は、政府からの緊急連絡を受ける。“選ばれし者”となったジョンは、ここしばらく折り合いの悪い妻のアリソン(モリーナ・バッカリン)、病弱な息子のネイサン(ロジャー・デイル・フロイド)と共に、指定された空軍基地へと車で向かった。

基地からは輸送機で遠く離れたシェルターに避難するという計画だったが、非常事態下で無法地帯となった街は大混乱。略奪、暴力…人々の善と悪が渦巻いていた。

搭乗寸前にネイサンの持病により受け入れを拒否された一家は離れ離れになるが、ジョンは家族全員が生き残る術を探り、走り始めた。

巨大隕石が地球に激突するのは48時間後。

息つく間もなく襲いかかる災難。果たして、ジョンたちはこの困難を乗り越えることができるのか。

主人公はヒーローでも科学者でもないごく普通の人。それゆえ、自分たちが助かるための独りよがりで軽率な言動にあきれるシーンも多い。かと思えば、命綱とも言える息子の薬を肝心な時に忘れるなど、完璧でないところが“一般人らしさ”ということなのだろうか。

 

巨大隕石とまではいかなくても、コロナ禍とウクライナ危機に世界が翻弄される今、不測の事態に陥った際、自分ならどう行動するか。政府を当てにするのではなく、正しい情報を得て自ら判断して動くことが大切、と改めて思った。

 

※ディザスタームービーとは、パニックや災害に立ち向かう人々を描いた映画のこと