いよいよ4月に入りました。
急激に春ですね〜🌸
繁忙期もやっと終わりを迎え、気力体力ともに少しずつ回復しております。
とは言えまだフルではないので、考察とかはまだ先かなあ…😅
最近は友人にオススメされたマンガを読んだり映画を観たりしてます。
今までは割と自分で選んだものしか見てなかったからなかなか新鮮で良いですね〜✨
先日もジョジョ友さんおふたりの激推しムービーを観てまいりました!!
「ザ・バットマン」でございます✨🦇✨
今回もアンサー的に感想を書いていきたいと思います😊
<STORY>
ブルースは幼き頃に殺された両親の復讐を心に誓っていた。
大人になった彼は、夜な夜な黒いマスクで素顔を隠し、悪を裁き、“バットマン”になろうとしていた。
同じ頃、権力者ばかりを狙う連続殺人が発生、その現場には毎回なぞなぞが残されていたのだった・・・
バットマンといえば、クリストファー・ノーラン監督のダークナイトシリーズがものすごく好きなんです。
暗くて重くてスタイリッシュ、かつ台詞も良くて何回見たかわからないくらい。(ライジングはいまいちですが😅)
なので今回新たなバットマンシリーズが公開されると知ってもあまり心が動かされなかったんですよね。
自分の中のブルース・ウェインはクリスチャン・ベールだったから。
「バットマンビギンズ」(2005年米)上のポスターと対のようなポスター。(こちらが先ですが)
でも実際観てみたら、ロバート・パティンソンの駆け出し2年目の病んだバットマン、なかなか良かったです✨✨✨
青白く不健康そうな感じと厨二病感があまりにも今回のバットマン像にぴったり🤣
笑わない・喋らない・引きこもりの超絶陰キャなブルースで、ダークナイトシリーズと全くの真逆。
バットマン史上一番あのマスクが似合っていたのではないかと思います。
ストーリーとしては突出するものはないものの、演出、音楽、映像、キャストは素晴らしく三時間という長さも感じられませんでした。
特に映像はさすがにスゴいなと唸らされました。
深い深い漆黒の闇に溶けこんだバットマンがすうっと出てくる冒頭のシーンは鳥肌もの!!
聞いた話では黒がとにかく強いのでスクリーンの種類によっては見づらかったりしたらしい。
そして昨日知ったのですが、撮影監督がなんと!あの「DUNE / 砂の惑星」のグレイグ・フレイザーだったと!!
そりゃあ映像がいいわけだよ・・・納得です!✨
赤黒オレンジの色使い、まっ暗闇の中での閃光バトル、雨の夜のカーチェイス、バックミラーの使い方、もうとにかくセンスが良すぎて素晴らしかった😆
音楽も良かったですね✨
およそヒーローのテーマとは思えないほど重くて暗いバットマンのテーマ、そして対するリドラーの「アヴェ・マリア」をマイナー調にしたテーマ。
そして主題歌=劇中歌がニルヴァーナの「something in the way」だったこと!
今回のブルースはカート・コヴァーンをモデルにしたらしいのでいやもう合いすぎてて震えました😱
曲と映画の雰囲気が合いすぎてすごい。ブルースがだんだんカートに見えてくる・・・😱
そして非常に興味深かったのが「リアル」に徹していたことです。
特にバットマンのガジェット類がですね、一気に現実味を帯びた、というか実世界でもありそうな感じになってましたね〜
ダークナイトシリーズのバットモービルやバットポット、コウモリの翼のようなケープなどハイテクでヒーロー的な造型だったものが、急に庶民的になってて(車だけはちょいプロっぽいけど)ケープなんかあれ翼じゃなくてミノムシというかムササビのが近い🤣(しかも着地に失敗してるし)
帰宅時にマスク取ると目元のメイクが黒く滲んじゃってて、「アイメイクしてたんだ!」という驚き🤣
でもまたそれが病的に見えて(マリリン・マンソンぽい)ヒーローになりきれないけど日常でもバットマンとの線引きができないブルースの危うさみたいなものがうまく表現されていたように思います。
あと、セリーナのマスクがね・・・
バットマンの高機能なスーツやマスクに比べると手作り感がスゴイんですよ。
歴代のキャットウーマンはちゃんと猫耳になってるのに、今回のはなんとなく耳みたいになってる低い山形のものが左右にちょこんとついてるんですよね。
そこがまた全然顔を隠せてないのと相まって妙に切ないんです。(個人的感想ですが😅)
社会の底辺で生きてきたセリーナとボンボン生活のブルースの対比みたいなものが装備だけでわかっちゃう感じ。
昔のドロボウ感もありなキャットウーマンマスク。可愛いんだけどすぐ身バレしちゃいそう笑
そして今回の悪役リドラー役のポール・ダノがとにかく良かった!!
ずっとマスク姿で素顔が見えるのは本当に後半なのだけど「こんな奴だったの?」
感スゴいんですよね🤣
一見フツーの地味メンに見えるけど、その目の奥の静かな狂気と笑うとU型になるあの小さな口が妙に気持ち悪くて素晴らしい!!(変態大好き😂)
勝手にバットマンに共感して同類認定しちゃう厨二病感も悪くない。
全編通してバットマンとリドラーは紙一重な存在として描かれているのもポイント。
両者とも復讐者として行動してるという点においては同じなんですよね。(行動もシンクロしてたりする)
ただ、ブルースはセリーナと接するうちに少しずつ変わっていく。
セリーナとのロマンス的な描写はなくていいという意見も多いようなんですが、他人に関心を持つきっかけでありつつ、ラストの非常に重要な、自分の放った言葉が返ってくるあのシーンのために必要だったんじゃあないかと思います。
あれがなければ自分の行動が自分と同じ復讐者を生んでしまうことに彼は気づけなかったかもしれない。
恐怖では何も解決できないことにブルースは初めて対峙するわけです。
水で溢れる地上に降りる際にバットラング(バットマン型手裏剣ナイフ)でロープを切るシーンがあるのですが、こここそまさに迷走していた過去を断ち切った瞬間で、このあと彼は初めて人命救助のために人々に手を差し伸べます。
このシーンはバットマンが真のヒーローへと変貌していくさまをストレートに描いているからこそ非常に胸熱なんです✨
また、人々を先導していく発煙筒の赤が暗闇を照らす希望の灯になっていること。
この映画においての色というのがとても重要な役割だったということがわかるシーンでもあり、素晴らしかった!
ここでドラクロワの名画「民衆を導く自由の女神」が脳裏をよぎったのは私だけではないと思う。
ラストの泥だらけの顔のバットマンが美しかったです。
ウジェーヌ・ドラクロワ作「民衆を導く自由の女神」(1830年)ルーブル美術館所蔵
キャストは全然知らなかったので、エンドクレジットを見て初めてペンギンがコリン・ファレル(片鱗すらない!)、ファルコーニがジョン・タトゥーロ(途中までアル・パチーノだと思ってた😅)、アルフレッドがゴラム演ってたアンディ・サーキスだと知りびっくり!
また、セリーナ役のゾーイ・クラヴィッツの名前を見て「レニー・クラヴィッツの娘!?」とこれまたびっくり😱
レニクラ昔めちゃめちゃ聴いてたんでこれまた胸熱でした✨
ゾーイのパパ、レニー・クラヴィッツ。死ぬほど聞いたこのアルバムに娘へのラブソング「flowers for Zoe」が入ってた。今聞いてもいいアルバムです。
探偵としてのバットマンの謎解きストーリーってのも面白かったです。
けっこうツッコミどころも多かったけど😅
リドラーの復活の伏線が貼られたことと、ラストに「あの人」らしき男が出てきたところで次作が今から気になりますね✨
ロバート・パティンソンが今度はどんな風に演じるのかも楽しみ✨(ヒゲが濃いのがやたらと気になるので脱毛して欲しいが🤣)
バットマンか〜と思ってる人も、騙されたと思って劇場行ってみてください。
絶対にスクリーンで見るべきだし(IMAX推し!)、全く違った角度から見るバットマンが非常に斬新です。
暗く陰鬱で長い映画だけど、私はかなり好きでした😊
深く濃い黒、復讐、狂気。延々と続く暗闇の先に見えるのものとは・・・ぜひ劇場で観て欲しい一作。