いろんな認知症で少し触れましたが、
認知症初期~中期と診断された母の薬 はレミニールOD錠4㎎ 朝と夕の1日2回。
お薬の説明書には 物忘れなどの症状が進むのをおさえます と書いてありました。
あれ
認知症について何も知らなかった私は、以前ケアマネさんに、近くにある脳神経外科や薬について聞いていた。
その時のメモ書きには、アリセプト、メマリー、ドネペジル3ml、貼り薬。とあり、母の薬の名前がない・・・
え~何で そこでまたまたNetのお世話になります。
認知症は残念ながら、完治させる方法がないけど、進行を遅らせることはできる。
とにかく早く見つけて治療することが肝心だそう・・・
少しでも長く本人や家族にとって快適な生活を送るためには・・・
認知症と診断
★進行を遅らせるための認知機能改善薬。
★精神状態を安定させるための抗精神病薬・睡眠薬。
この2種類が処方されることになるらしい。
以下は今後の自分のためにと調べました。
長文ですので、興味のある方は読んでくださいね
進行を遅らせる
薬を飲むことで、認知症の中核症状の進行を抑え、初期の状態を長く保つことが出来る。
中核症状とは?
脳の細胞が死ぬ、脳の働きが低下することによって起こる認知機能障害。
↓
○記憶障害(新しいことが覚えられない、すぐ忘れる、覚えていたことが思い出せない)
○見当識障害(時間や場所がわからない)
○理解・判断力の低下
○実行機能障害(物事の計画を立て、行動することが困難になる)
○言語障害
認知機能改善薬は、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬 と NMDA受容体拮抗薬 と2つのタイプが存在。
いやぁ~難しい薬名 それぞれを調べてみる。 印は商品名。
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
アルツハイマーやレヴィー小体型の脳では、アセチルコリン(重要な神経伝達物質)が減少。
減少すると脳のネットワークがうまく働かなくなる
この薬はアセチルコリンが分解されないように働き、減るのを防ぐ。
現在認可されているのは、アリセプト、レミニール、会社が違うだけで同じ薬のイクセロンパッチとリバスタッチの3種類
だが2種類を一緒に飲むことはできない。(たとえばアリセプトとレミニールの併用は)
薬の効果はあまり変わらないが、薬が合わなかったり、効果が乏しい場合に他の薬に変更するとうまくいくことがある。
脳を元気にしてくれる薬だが、空回りしてしまうとイライラや攻撃性、焦燥感などが出ることがあり、その場合は減量または中止。
アリセプト (ドネペジル塩酸塩)
軽度~重度のアルツハイマー型、レビー小体型の全てに適応。
3mg、5mg、10mg。
3mgは“慣らし”のため、通常は5mg、重症の場合は10mgに増量。
副作用が強くでる場合は3mgのままで処方する場合も。
水がなくても口の中で溶ける口腔内崩壊錠、細粒やドライシロップ剤、ゼリー剤などもあり、服薬を嫌がる人にも飲んでもらえる場合がある。
服用は1日1回で、基本的に朝でも夜でもかまわない。
効果
認知症の中核症状を一時的に改善し、進行を遅らせる効果がある。
副作用
食欲の低下、吐き気、おう吐、下痢、腹痛、発疹、など。
内服開始直後や増量後に見られることが多いので注意。
軽度なら1日~数日で症状が消滅。
症状が強い場合は、無理せずに主治医に相談。
レミニール (ガランタミン臭化水素酸塩)
軽度~中等度のアルツハイマー型に処方。
普通の錠剤のほか、口腔内崩壊錠、内用液がある。
錠剤と口腔内崩壊錠は4mg、8mg、12mg.
内用液は1mL (4mg)、2mL (8mg)、3mL (12mg)
朝と夜の1日2回。
4mgを2回からはじめ、最大で12mgを1日2回(1日量 24mg)まで増量できる。
効果
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬 + 脳内のアセチルコリンを受け取る器官の感受性を高め、神経の伝達を改善。
この2つによって、少ないアセチルコリンを効率よく運用して、アルツハイマー型の進行を遅らせる。
副作用
食欲の低下、吐き気、おう吐、下痢、めまい。
こちらもアリセプトと同じく、服薬開始時や増量時によくみられるが、次第に消失。
症状が長期間続いたり、強い場合には主治医に相談。
重い副作用は少ないが、まれに脈拍が異常に遅くなるなど心臓に異常があらわれることがあるので、心臓病のある人はとくに注意。
イクセロンパッチ ・ リバスタッチ (リバスチグミン)この2つは会社が違うだけで同じ薬。
軽度~中等度のアルツハイマー型に処方。
貼り薬 タイプ。
アリセプトやレミニールが吐き気のために飲めない場合や飲み薬を嫌がる人でも、貼り薬だとうまくいく場合も。
4.5mg、9mg、13.5mg、18mgのものがあり、徐々に増量していく。
効果
アセチルコリンの分解を阻害することでアルツハイマー型の進行を遅らせる。
アリセプト ・ レミニールとの違いは、阻害するアセチルコリン受容体の種類が違う点。
作用する部位が違うため、他の薬で効果がなかった場合や副作用が強く出た場合、イクセロンに切り替える事がある。
副作用
皮膚のかぶれ、かゆみ、発赤。
予防は、同じ部位に連続して貼らない、保湿する。
皮膚症状が出た場合には、主治医に相談。(軟膏などを処方)
貧血やおう吐などにも注意が必要で、心筋梗塞などの疾病を持っている方は特に注意。
NMDA受容体拮抗薬。
現在のところメマンチン(メマリー)という薬のみが認可。
NMDA受容体=グルタミン酸という神経伝達物質の受け皿。
認知症になると、興奮を伝える脳内のグルタミン酸が過剰になり、認知機能を阻害。
グルタミン酸の働きを弱め、過剰な興奮で起こる脳神経の損傷を防ぐ。
このNMDA受容体拮抗薬は、比較的重度の認知症患者にも用いられる。
メマリー (メマンチン塩酸塩)
中等度~重度のアルツハイマー型に処方
錠剤や口腔内崩壊錠。
アリセプトを始めとするアセチルコリンエステラーゼ阻害薬とはしくみが違うため、併用することも可能。
軽度でアセチルコリンエステラーゼ阻害薬を服用し、重症化してきた時点で併用するパターンが多い。
効果
メマリーのよいところは、イライラした感情を抑え、気持ちをおだやかにしてくれる働きがある。
感情が安定すると、介護する方にも余裕が生まれ、意思疎通が良くなり、認知機能の改善も期待。
ただおだやかになりすぎても、逆に活気がなくなったりすることもあり、その場合は減量や中止が必要。
また腎臓が悪い人は薬が身体から抜けにくいため、はじめから減量して使用。
副作用
めまい。
服用開始時によく見られるため、メマリー服用開始時には転倒しないよう、いつも以上に注意。
頭痛、食欲の低下、不眠、便秘、血圧上昇など。
精神安定目的
睡眠薬、漢方、抗不安薬・抗精神病薬など。
○ 睡眠薬
健康な人と同じく、不十分な睡眠は日中の認知機能が低下など、日常生活に大きな影響。
認知症の人は、不安などから不眠になることも多い。
睡眠薬の効きすぎは、日中に眠気が残ったり、せん妄状態の場合もあるので、服用量や回数は主治医と相談。
せん妄とは?
時間や場所が急にわからなくなる見当識障害から始まることが多く、、注意力、思考力の低下などが引き起こされる。
○ 漢方薬
気持ちを落ち着かせて不安や妄想を抑える効果がある抑肝散などがある。
西洋医学の薬よりも作用が穏やか。副作用の心配も少ない。
しかし、独特な香りで、服薬が難しい場合も。
また、食前に服薬するので注意。
**************************************************************
今回薬について、調べるのにかなり時間がかかってしまった
しかし、それぞれの特徴がわかって良かったです
参考にしたHPは
○和歌山県立医科大学付属病院 認知症疾患医療センター
○家族の介護と健康を支える学研の情報サイト 健達ねっと
○100年人生レシピ
母は認知症外来受診2回目からレミニールOD錠 4mgを処方された。