さらに、チームの成績不振は経営も圧迫した
──コートの上に立っていて経営のことを考えることはないですか?
たまにありますよ
給料日が近づくと1週間前くらいから、どうしようかなとか、給料払えなかったらどうやって資金をクリアにしていこうかなとか、ふとよぎることがありますね
経営者としての苦悩を抱えながらも練習に取り組む折茂の日々
折茂は選手としてもチームの柱
と言っても年齢は42歳
自らが日本バスケットボール界の最年長記録を更新するほど、選手としては未知の領域に入っていく
化け物ですよ
精密機械のようにシュートも入りますし
20年現役を続けているというのはすごくいいことだと思いますし、(これからも)一線で頑張っていてもらいたいと思います
──引退を考えたことはありますか?
引退は毎年考えてますよ、正直
シーズン途中くらいに、体痛いし、もうこの辺で引いても誰にも文句言われないよねっていう…
それが今回、会社の経営の方もということで、これだったら、もう引退してしまって経営に専念した方がいいんじゃないかって…
しかし、その言葉とは裏腹に、現役への未練があった
怖いんでしょうね、一言で言えば
そこには、プロバスケットボールプレーヤーとしての自分を捨てきれない折茂がいた
一方で、来シーズンからは新たなトップリーグNBL(ナショナルバスケットボールリーグ)が旗揚げされる
新リーグでは、チーム数、試合数などが増え、さらなるメジャー化を目指す
新リーグでは勝ちにいく
もう散々6年間負け続けたので、もう抜け出さないと
「負ける」「人が入らない」「お金がない」この負の連鎖から抜けるためには、やはり勝つ
(選手としても)当然やってみたいという気持ちもあるし、コートにまた立ちたいなという思いはあります
このまま終わるわけにはいかない
折茂には、大きな夢がある
──続けていく中で意地はありますか?
意地はないですけど、自分が始めたことなので、最後まで自分自身でやり通したいですよね
将来子どもたちが、あのチームに、レバンガ北海道に入りたいんだと言うような魅力あるチーム、北海道でもそういう存在のチームになっていきたいと思います
来シーズンも
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