私の自動車は、今年12月に7年目の車検を迎えます。ディーラーに車検の見積もりを依頼した際に新車の購入を勧められました。


 その時に、あと何年運転できるかを考えてしまいました。


 私は74歳ですので、高齢ドライバーです。近年、高齢ドライバーが重大な自動車事故を起こしたり、道路の逆走などのニュースを目にすることが増えました。

■ 私自身の運転状況


 若い頃に比べて、高速道路での運転や遠出が少なくなり、近場の運転ばかりになっています。


 また、運転が下手になってきたと感じることもありますが、近場の運転でも、これまでの行動範囲をある程度確保したいと考えています。


 しかし、「いつまで運転できるのか?」を考えたとき、事故を起こして他人に迷惑をかけるリスクを思うと、早めに運転をやめるべきではないかとも思います。

■ 年齢層別の事故統計


 警察庁の統計によると、免許人口10万人当たりの年齢層別死亡事故件数は、16~19歳がかなり多く、20~24歳もやや多い傾向があります。


 25~69歳までは少なく安定していますが、70~74歳でやや増加し、75~79歳で一段と多くなります。80~84歳ではさらに増え、85歳以上では最も多くなっています。


 つまり、24歳までの若者と75歳以上の死亡事故数が相対的に多いのです。

 

■ 高齢者の運転リスク
 

 高齢者は運転者数が少ないにも関わらず、死亡事故が多いという結果が出ています。


 75歳以上になってから運転するのは、非常にリスクが高くなっています。警察庁によると、75歳以上の死亡事故の原因で最も多いのは、ハンドルの操作ミスやブレーキとアクセルの踏み間違いなどの「操作不適」です。


 次に多いのが「安全不確認」や「前方不注意」です。これらは加齢に伴う身体機能や認知機能の低下、視力の衰えが原因のようです。

■ 自戒と冷静な判断の重要性


 これらの統計を見ると、高齢者の中には自分の運転能力を過信している傾向があることがわかります。


 私自身も含め、いつまで運転を続けられるかを冷静に判断することが大切です。自分と他人の安全を考え、適切な時期に運転をやめる決断をすることが重要です。

 

 いろいろ調べると、運転を続ける場合でも、以下の対策を講じることでリスクを軽減できるようです。

・定期的な運転能力チェック:運転免許センターや民間のドライビングスクールで定期的に運転能力をチェックする。

・安全装置の活用:衝突防止機能やブラインドスポットモニターなどの安全装置を備えた車を選ぶ。

・運転範囲の見直し:長距離や高速道路の運転を避け、近場の運転に限る。

・家族や友人との相談:自分の運転能力について家族や友人と話し合い、意見を聞く。


 何歳まで車の運転を続けるべきかについては、個人の運転能力や状況により異なります。


 しかし、自己評価と適切な対策を講じることで、安全に運転を続けることが可能です。


 それこそ、安全性の高い自動車に買い替えも視野に入ってきました。


 読者の皆さんも、自分自身の運転能力を冷静に見つめ、適切な判断をすることを心がけてください。