次に骨に店転移した場合の症状について話します。一般の人は「骨は内臓じゃないから転移しても命には関わらないし、あまり困らないのでは」と思うかもしれません。医者の中にもまだまだそういう認識の人は少なくないでしょう。骨に転移した場合はじめに起こる症状は痛みです。専門用語では「疼痛」と言います。痛み骨転移が起こった部分に感じることもあるのですが、そこから離れた部分に感じることもしばしばあります。具体的には首の骨(頸椎)に骨転移が発生した場合、腕や手の方に痛みやしびれを感じたり、背骨(胸椎や腰椎)に転移した場合脇や側腹部に痛みを感じることがあります。これは脳から手足に信号を伝える神経あるいは手足や胴体の感覚を脳に伝える神経が背骨の中を通っているためです。まだ股関節の周辺に転移が発生した場合膝に痛みを感じることもあります。 この股関節周辺に問題があると膝に痛みを感じると言う現象はがだけではなく他の疾患でも見られる不思議な現象です。
次に起こる症状は骨折です。手足の骨で最も骨折のしやすい部分は大腿骨、次は上腕骨です。どちらも胴体に近い方(近位部)に発生し骨折を起こすことが圧倒的によく見られます。スポーツや事故で骨折を経験したことがある人はわかると思うのですが、この大腿骨や上腕骨を骨折した場合は普通の人が経験したことがないような激しい痛みが発生します。特に大腿骨の場合は歩けないどころかまったく身動きができなくなります。担架に載せるのすら痛くてヒーヒー言っている中数人がかりです。自宅で発生した場合は自家用車で病院に搬送することはまず無理で救急車を呼ぶ羽目になります。ひとり暮らしで手元に携帯がなければそのまま亡くなってしまうかもしれません。それほどの症状です。