さてこの骨折が背骨(脊椎)に発生した場合はさらに重篤な問題になります。なぜかというと背骨に骨転移による骨折(これを病的骨折といいます)が発生すると背骨の中を走っていて脳かの命令を手足に伝えたり逆に手足や胴体の状態を脳に伝える脊髄神経と呼ばれる指くらいの太さの神経の束が損傷されて下半身が麻痺してしまう脊髄損傷(対麻痺)という状態が発生するからです。もっともこれが起こりやすいのが胸椎と言われる部分です。この現象が首の骨(頸椎)に発生した場合は下半身だけではなく両手も麻痺してしまい手も足も動かせなくなります(これを四肢麻痺といいます) 。またさらに困ったことにこれらが発生すると便や尿を排泄するをする機能も失われてしまい自力で解排泄ができなくなってしまいます(これを膀胱直腸障害といいます)。

 また骨転移が多くの骨に広がると骨の中に蓄えられているカルシウムが放出され、血液中のカルシウムの濃度が異常に高くなってしまいます。この状況は高カルシウム血症と呼ばれ、食欲不振や腎臓などの内臓の機能障害が発生するため生命に危険な状態を引き起こします。前にでできたゾメタやランマークと呼ばれる破骨細胞を抑制する薬剤各(骨修飾薬)は血液中のカルシウムを低下させる作用があるためこのような時にも使用されます。

次にどの様ながんが骨転移を起こしやすいのかという点を述べます。