預言者 Malachi
ユダヤ人は収入の10%を献金する習慣がありますが、なぜでしょうか?
ユダヤ人たちは、モーゼの時代に、我々の生活は神様からおかげを得て生活できているので、その感謝のために収入の十分の一(什一(じゅういち)Tithing)を献金することを始めました。
神様はお金を欲しないのですが、その神様を祀っているような教会とか公共事業などに献金することを始めました。これを習慣にし始めてからユダヤ人は豊かになっていきました。
ところがしばらくすると、ユダヤ人のある人が、我々ユダヤ人がこのような豊かな生活をできるようになったのは、ユダヤ人が他の民族よりも知能が優れているからである。神様への十分の一献金をやめてそれを運用していったら、もっと富がもたらされるはずである、と訴えました。
神様のおかげであるという感謝の心を忘れて、それまでユダヤ人たちが習慣的に行ってきた十分の一を献金することをやめてしまったのです。
そうしてしばらくすると、数億というイナゴの大軍がユダヤ人が住んでいた地域を襲いました。そして、全ての農作物を食い荒らしてしまい、凶作が続いたので、ユダヤ人たちは食糧危機になり一気に貧乏になってしまいました。
このイナゴの大軍は現代でも時どき発生しますが、どこから発生してどこに向かうのかというのは、現代の生物学者達にもわからないそうです。
このような状況の時に、北イスラエルのマラキという預言者が、ユダヤ人の大衆たちに向かって諭しました。
8. Will man rob God? Yet you are robbing me. But you say, ‘How have we robbed you?’ In your tithes and contributions
「人は神の物を盗むことをするだろうか。しかしあなたがたはわたしの物を盗んでいる。あなたがたはまた『どうしてわれわれは、あなたの物を盗んでいるのか』と言う。十分の一と、ささげ物をもってである。
9. You are cursed with a curse, for you are robbing me, the whole nation of you.
あなたがたは、呪いをもって呪われる。あなたがたすべての国民は、わたしの物を盗んでいるからである。
10. Bring the full tithe into the storehouse, that there may be food in my house. And thereby put me to the test, says the Lord of hosts, if I will not open the windows of heaven for you and pour down for you a blessing until there is no more need.
わたしの宮に食物のあるように、十分の一全部をわたしの倉に携えてきなさい。これをもってわたしを試み、わたしが天の窓を開いて、あふるる恵みをあなたがたに注ぐか否かを見なさいと、万軍の主は言われる。
11. I will rebuke the devourer for you, so that it will not destroy the fruits of your soil, and your vine in the field shall not fail to bear, says the Lord of hosts.
わたしは食い滅ぼす者を、あなたがたのためにおさえて、あなたがたの地の産物を、滅ぼさないようにしよう。また、あなたがたのぶどうの木が、その熟する前に、その実を畑に落すことのないようにしようと、万軍の主は言われる。
12 . Then all nations will call you blessed, for you will be a land of delight, says the Lord of hosts.
こうして万国の人は、あなたがたを祝福された者ととなえるであろう。あなたがたは楽しい地となるからであると、万軍の主は言われる。」
(旧約聖書、マラキ書第3章(口語訳)Malachi 3:6-12)
つまり、自分たちの力で豊かになったと思うのは間違えである。全ての富は神様からのおかげで生まれたのであるから、収入の十分の一を献金する習慣を再び始めるべきである、と諭したのであります。
こうして、ユダヤ人の十分の一献金の習慣は現代まで続いてきたので、世界の90%の富を握っていると言われている訳であります。