跳び箱を10段飛ぶ幼稚園児たちがいます。
その保育園、幼稚園では男女みんなが、跳びます。
特に身体能力が優れているとか、特別なトレーニング方法を取り入れていると言うことではありません。
ごく普通の保育士さんたちが指導して、そのようなことが日常的に行われています。体の身体能力を鍛えることが、その後の学習能力に直接影響を及ぼすと、ある幼児教育の指導者は語りました。
また、1日に3万歩歩くことが必要と訴えています。今の幼稚園、保育園では、1日1万歩も歩くことはないそうです。
ゲーム機の普及により、急速に歩くことをしなくなったそうです。歩くことをしっかりしてきた子供は、身体能力が高いそうです。
そして、その後の勉強においても、高い成績を上げる傾向があるそうです。
「読み書きそろばん」という言葉があります。
これはことわざであり、真理を言い当てているのですが、まず、読むことが重要で、その次に書くこと、最後に計算という意味です。
幼児期に絵本をたくさん読み聞かせしてきた子供は、読解力、理解力が高いので、大人が言う言葉をすぐに理解して生きます。
読み聞かせをする絵本の冊数は、800冊から1000冊必要だそうです。
これがしっかりできていると、次の書くこともできるようになり、計算もしっかりとできるようになります。
この順番が大事だそうです。そして、ことわざにはなかった、”体育”が一番優先順位が高いそうです。
昔の人は、歩くことは当たり前でしたので、ことわざとしても残さなかったのでしょう。
”体育、読み、書き、計算”
この順番で身体能力をつけていけば、自然と”自立”した子供に育っていくそうです。
先ほどの、跳び箱10段を普通に跳ぶ園児たちは、このような考え方により、歩くことや身体能力を鍛えることを優先している保育園、幼稚園に通っている子供です。
また、幼児期に、”できる”を体験している子供は、成長していくにしたがって、”自立”した大人になっていきます。
ある園児が家庭の事情で、卒園式の1ヶ月前に引っ越しをしなくてはなりませんでした。
そこで、1人だけの卒園式を行うことになりました。その卒園式で、日頃練習している跳び箱10段を披露することとなりました。
普段はみんなと一緒に飛んでいる10段ですが、なぜか、この時はなかなか飛べません。
幼児期では、メンタル面が大きな比重を占めているので、一人だけの卒園式で、自分だけ10段を跳ぶ状況が、よく理解できなかったのかもしれません。
そして、みんなが応援に駆け寄りました。円陣を組み「できる、できる、できる」と。
その直後では、見事、跳び箱を跳ぶことができました。
跳び箱10段を飛んだことのない外部の人から、”頑張れ”と言う声援ではなく、
普段一緒に飛んでいる仲間たちから、
”いつも飛んでるじゃない、なんで跳べないの?”
いうニュアンスで、”できる できる できる”と言う円陣が、その子のメンタルに響いたのでしょう。
幼児期の、”やったらできた!”と言う体験は、その後の人生において、貴重な経験となっていきます。
”それしちゃダメ、あれしちゃだめ、危ない”と、制限をかけることなく、子供の無限の可能性を信じて、”やったらできた!”をたくさん体験させていきたいな、と思いました。