「修身」の授業のすすめ | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい

尊敬できる人を持つことはとても大切です。

自分もああいう人になりたい、と思えるような人を持つとそのために必要な努力します。

 

メンターと言ったりしますが、メンターを見つけてその人から指導を受けながら上達していきます。

 

武道でも他のスポーツでも歌でも音楽でも勉強でも
いろんなスキルを磨く上でこのメンターを持つことは
とても大切です。

 

私は自己流で自分のペースで自分のやりたいようにスキルを磨いていきます、という人がいるかもしれません。

 

自分もそうでした。スキーを習うにも指導者につかず、
見よう見まねで滑っていました。
 

そうすると変な癖がつき、
それほど上達もしませんでした。

 

その道で色々な経験を積んでスキルを磨いてきた人から、
指導を受けるということは、その人の長年かけて身につけた努力を、短期間に身につけることができるのです。

 

料理を習うにも、この道30年という料理人から指導を受ければ、短期間に30年のキャリアの人なみに上達することができるのです。

 

それをせずに自己流にスキルを磨いていったらどうでしょう?

この道30年の料理人と同じレベルに到達するには、
よっぽど天才でない限り、やはり30年はかかるのではないでしょうか?

 

ある調査で学校の先生を尊敬できるかというのがあります。
世界20カ国の中学3年生での調査です。

 

中国の北京は80、3%、アメリカは82、2%、
韓国は84、9%、EU諸国は平均して84、7%、
そして日本は21%のどん尻。

 

しかも19番目の国でも70%ですので、
その差は計り知れないほどです。

 

どうしてこんなにも差が開いてしまったのでしょうか?

自然の中で育っている植物は真上を目指して成長していきます。
松のような木でも、枝は横に伸びても新芽は上を向いて成長します。
 

そしてひまわりなどの花は太陽を向いて咲きます。

これと同じで人の心にも太陽のような存在がいると、
真っ直ぐに成長していきます。

 

日本の学校の先生のレベルは韓国や中国の先生と比較して、
そんなに劣っているのでしょうか?

 

教員免許というものを取らないと学校で教えることできません。
日本の学校で教えている先生は皆この免許を持っているのです。

 

でもこれほどレベルが劣っているということはどういうことでしょうか?
教員免許の制度に問題があるのでしょうか?

 

授業中に先生の言うことを聞かず、
友達どうしで話をしたり、
授業と関係ないことをしたり、
フラフラ教室中を歩き回ったり、
という生徒がいて授業が成り立たず、
学級崩壊してしまっているクラスが増えているそうです。

 

そのような状況でも、決められたスケジュールの授業をしなくてはならないので、とてもストレスがかかり鬱病になる人も多いと聞きます。

 

私が小・中学生の頃は体罰は当たり前に行われていました。
授業の妨害をするような生徒がいたら、容赦なくピンタでした。

 

でも今ではそのようなことをしたら、解雇されてしまうでしょう。

なぜ、生徒は先生の言うことを聞かないのでしょうか?

 

先生を尊敬できないのでしょう。馬鹿にしているのでしょう。
いくらその先生が優秀な学歴を持っていても、
優秀な知識と経験を持っていても、
小・中学生の生徒にはわかりません。

 

ビシッと指導できるような熱血漢で、
生徒にも怖がられるような先生なら別です。

 

でも、そのような先生は少ないのではないでしょうか。

先ほどの調査で米国は82、2%の中学3年生が
先生を尊敬できると答えていました。
 

そのような結果が出た理由として、
レーガン政権時に行われた教育改革が大きな要因とされています。

 

レーガン政権時に行われた教育改革で一番の目玉は、
道徳教科書を作成して全米に普及したことでした。
3000万部という第二の聖書と言われるほど
ベストセラーになった道徳本
「The Book of Virtues」。

 

これはなんと、日本の「修身」という教科書をモデルにして作られました。

修身とは何かというと、戦前、戦中に日本の小学校で使われていた道徳教科書になります。

 

日本の中学3年生のうち20%しか先生を尊敬できない現状。

では、どうやって中国や韓国に匹敵できるようなレベルに引き上げれば良いのでしょうか?

 

その答えは、同じく高いレベルの米国をマネをすれば良いのです。

日本人はマネが大好きです。
 

今まで欧米先進国のマネをして発展してきました。

米国の行った教育改革をマネすれば良いのです。

 

1980年代に米国が行った教育改革である道徳教科書の普及。
そのモデルとなった日本の「修身」教科書を逆輸入して、
全国の小中学校の道徳の時間に使えば良いのです。

 

こんなことを言うと、時代錯誤だとか、
軍国主義に繋がる危険思想だ、と非難する人がいます。

 

しかし、たったの20%しか先生を尊敬できない状況を、
80%レベルまで引き上げる方法が他にあるのでしょうか?

 

うまくいったケースをただマネすれば良いのです。

今現在でも道徳の時間に使用している副読本はありますが、
その内容はかつての「修身」とはかけ離れています。

 

人を尊敬する心を養うことができれば、
人間は真っ直ぐに成長していけるのです。

 

尊敬できる人を持つということは、
心に太陽を持つということです。

心に太陽を持った人は、
 

その太陽に向かって真っ直ぐに成長していきます。

草、花、木と同じように、これは宇宙の法則です。