お手伝い | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい
親は子供に対して、
「まだ年齢が小さいから」とか「危ないから」といって、
お手伝いをさせない場合があります。


子供には積極的にお手伝いをさせるべきです。
やり方を教えてあげれば、子供はすぐに覚えてしまう。


お手伝いをさせると言うことは、
子供の人格を認めてあげているということです。


そして、お手伝いをさせないということは、
子供を信用していない、あるいは認めていないということです。


親の保護管理の対象としてしか子供をみなしていないと、
決してお手伝いをさせることはできません。


子供を一個人として認めてあげることができれば、
お手伝いも抵抗なくさせることができるのです。


 自分が、まだ、小学校になるかどうかという頃、
母親が親戚に対してこんなことを言ったのを耳にしました。


「うちの子は全くお手伝いしない」と。
 自分と同じくらいの年齢のいとこが、


自分の靴を洗ったりしていると聞いて、母親が話していたのです。
自分のなかではこのとき、次のように思いました。


「親が、自分の靴は自分で洗いなさい、
と言えば、自分だって靴ぐらい洗うことできる。
親が子供にやらせないで、洗ってしまうからやらないだけだ。」と。


その後、小学校4年生くらいの頃は
自分で自分の靴を洗っていた記憶があります。


これは、子供がお手伝いをやらないのではなく、
親が子供にやらせたかどうかです。


 自分の上の娘は、ハムスターを飼っています。
その世話を自分でやるという約束を母親として、飼うことにしたらしい。


毎日のように「ハムスターに餌やったの?」とか
「ケースの掃除をしたの?」と母親が娘に言っています。


娘は、「まだやっていない」と言ってしぶしぶハムスターの世話をしています。
これも、習慣になってしまえば、母親がいちいち言わなくても、
自分から世話するようになるでしょう。


自分の場合、小学4,5年生くらいには、
毎朝、金魚の餌とインコの水の取替えを習慣にしていました。


また、週末には、インコの糞の掃除もしていた。
親から「インコの世話した?」とか言われる前に。


 習慣になれば、子供は勝手に世話をするものです。
そして、習慣になっていなくても、
親が口うるさく「ハムスターの世話はしたの?」
と言い続ければ、子供はしぶしぶ世話するのです。


 子供には積極的に親の手伝いをさせたほうがいいです。


子供がかわいいからとか、まだ小さいからできないだろう、
といって手伝いをさせないのは、
子供の人格を認めていないということです。


子供にお手伝いをさせないで、
「うちの子は自分のことは全くやらないのよ」
と周りに言わないでください。


その前に、自分の子供に積極的に自分のことは自分でやるように、
口やかましく言う必要があります。


一度習慣になれば、子供は勝手に自分のことは自分でやるようになるのです。
靴を洗うことや食べた食器を片付けるとか、
洗濯物を片付ける、といったことから、
ペットの世話や学校に持っていく持ち物など、
身の回りのことは親がやってあげるのではなく、
子供に積極的にやらせてください。


始めは、子供もしぶしぶやるが、
そのうち親が言わなくても黙って自分でやるようになるのです。


そして、そのような親の態度は、子供にとっても
「自分は親から人格を認めてもらっている」と感じるのです。