子育ての悩み58 子供の成績に一喜一憂しない | 子供と離れて暮らす親の心の悩みを軽くしたい
 子供が学校から成績表を持ってきました。その評価が悪かったとき、がっくり肩を落として落ち込む親がいます。
 子供は、自分の成績を見て、一度落ち込んでいます。そして、親の落ち込んだ態度を見て、さらに落ち込むのです。親のそのような態度を見たとき、子供の潜在意識には、劣等感が植え付けられてしまいます。

 自分が小学校1,2年生のころ、英語教室に通いました。当時の月謝は決して安くはありませんでした。それでも、高い月謝を払って英語教室に通わせてくれました。
 あるとき、その教室で受けたミニテストを、おやじが見つけてしまいました。そのテストの結果は、100点満点中たったの5点だったのです。恥ずかしくて、親には見せていなかったのですが、おやじが見つけてしまいました。そして、そのテストを見たとき、おやじはがっくり肩を落として落ち込んでいました。このときの映像は、今でもはっきり思い出すことが出来ます。
 その教室は自宅からバスか自動車を使わないとちょっと遠かった。まだ、6,7歳くらいだったので、親が教室まで送り迎えしてくれました。ある日、教室に行く途中おやじがこんなことを言いました。
「英語教室つまらないようなら、もう行かなくていいぞ」
 このとき、「続けたい」とは言えませんでした。なぜなら、限られた収入の中でやりくりして高い月謝を払っていたのを、子供ながらに知っていたからです。
 自分の中では、英語教室に通うのは特にいやではありませんでした。小学校の帰りに友達と遊ぼうと誘われても、「今日は英語教室に行く日だから遊べない」、と断ったりしていました。親に「もう行きたくない」、というような事を言った記憶もありません。しかし、おやじから「英語教室つまらないようなら、もう行かなくていいぞ」と言われ、駅前までの送り迎えもなくなると、もう英語教室に通うことはなくなりました。
 おやじは、ミニテストの結果だけを見て「このまま続けても金の無駄遣いだ」と思ってしまったのです。
 その後、近所の友達が英語教室を続けて、英語がぺらぺらしゃべれるようになった話を聞き、母親が次のように言いました。
「あのまま、続けていればよかったのに、何でやめたのだろう。もったいない」
 おやじのがっくり落ち込んだ姿と、英語教室に行くのをやめさせた事が、自分に劣等感を与えてしまったのです。
 子供の成績を見て、一喜一憂してはいけません。それは、あくまでも途中経過であり、いいときもあれば、悪いときもあるのです。続けていれば、必ず成績が伸びる時がきます。それまで、圧力をかけず期待せず、ただ見守ってあげればいいのです。

ヒプノセラピー/潜在意識への扉
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