ブルがまだ若い頃
シャボンに
「母親となら分かるけど
女としては見られへん」
と言った事が一度だけあった。
それは シャボンが記憶するに
浮気騒動の時だった。
シャボンもまだ20代だったし、言われた言葉に
ショックはショックだった。
だけど、浮気騒動で色々言ってきてたブルの悪友はいるわ
目が離せない花子はいるわ、
近所の旦那の両親の事はあるわ、
オカンの事でもバタバタだったし
目の前の事を順番に片付ける事で
手~いっぱいだった。
だからと言って 一切関わりがない訳でもなかった。
まだ身体が元気で
そう気にする、そこに留まるシャボンは そこにはいなかった。
今は違う。
決定的な事になった。
「夫婦生活は どうですか?」
先生が そんな事を言わないのに
何故言ったか?と言うと
それは 捨てられる…と
捨てられる感がある事を
話の流れでシャボンが言った事から始まった。
肌と肌が触れ合うだけで
安心感がついてきます。
夫婦喧嘩した後に、と言うのは
それを証明していて
触れ合う事で 自分は許された、認めてもらえた
相手を許す事が出来た、許された
と脳が勝手に働き
まるで何もなかったかのように
次の日、普通の夫婦に戻れる
↑な感じの話を聞いて
【アカン…
アカンわ…
先生、それはアカンわ…】
心の中でそう思いながら聞いてたシャボン。
何故か?
ブルは シャボンを女としてみてない、
からだ。
そう昔言われた事が シャボンの中で
鮮明に蘇ってきた。
そして 次のカウンセリングの時に
「セックスが全てではないんですよ…?
旦那さんから捨てられない!と思う思考に持って行くのは
脳に洗脳させる事に時間をかけて出来るだろうけれど
触れ合う事が一番早く…」
もう色々な事のアドバイスをもらってて
例えば~
と
言われても、
【アカン、無理や…ちゃうねん、無理やねんて…】
「色々あり、分からなかった事を全てずっと整理をしていき
やっと原点に辿り着けたなら 出口はそこですよ?
旦那さんに協力してもらい
また一緒に考えていきましょう…?」
【アカンて、
それは 無理やて。
もうこれ以上 旦那に迷惑かけれんて…】
ぐぁんぐぁん~目眩がしてきて
なんか先生の話が
全然聞こえなくなってきて
頭が真っ白…?
目の前が真っ白…?
コテン!だったんだ。
「旦那さんに病院側から 話をしましょうか…?」
そう先生が言ったのは
倒れる前に 心で何度も
【アカンて…】と思ってた事を
「私は…女として見られてなくて…
そう旦那は言った事があって…
だから そう言われても…
無理です…無理です…」
と言って、急にそのままガクリ意識を無くしてしまった…
のを後で聞かされ
あ…、だからか…とシャボンは思った。
独身の時、自分は結婚出来るんだろうか?
と何度も思った。
奥さん♪って良いな~と思った。
結婚したら 赤ちゃんを抱くお母さん♪に
憧れた。
奥さんになり、お母さんになったら
いつしか何処かに
女を置いてきたのかもしれない。
色々考えた。
色々 自問自答してた。
そしたら シャボンは
疲れ果て
ドンドンおかしくなっちまった。