【注】全て事実ですが、思い出し書いていて、一言一句 間違いなく!書いている訳ではなく、覚えてる範囲で書いてるので 時期や期間など多少ズレなどがありまする~
運転手がその日、
シャボンが別れのその日、
彼氏を乗せてきた運転手は
下向き加減だった。
運転手は、シャボンと彼氏がいる時は
しゃべらない。
ってか、運転手は基本しゃべらないんだ。
まるで 運転手がいないような 雰囲気で
会話は普通に続けられ、
車を停めろ、と言われれば停め
降りて30分 時間潰してこい
と言われれば 降りて 時間を潰す。
よくあった事だったけど
その日は シャボンを車に乗せる時に
シャボンが運転手を見ると
目を合わさないようにして、
下向き加減だった。
車は勝手に走る。
彼氏は 嫌な思いをさせて悪かったとか
あげたモンは 返さんでいい、とか
なんか そんな感じの話で
もう これで最後なんだ…
振り回されるのは 嫌やけど
こうして二人でいる時は
こんなに優しいのに、別れたくない…
色々と感情が交差する中
車は勝手に走る。
が
ある場所で車は勝手に停まったんだ。
どこ、ここ??
停まったのは マンション…?
マンションか?一瞬、分からないくらい綺麗な綺麗な
大きい建物前だった。
「知らんかったやろ?
引っ越ししたんや。」
そう彼氏は言い、
見てけよ!と言う事だった。
え?!
別れ話したやんな?
なんで、家なん??
疑問に思う暇もなく、彼氏は入口へと入ってく。
えーー?!と思ってたら
シャボンが鞄を車に忘れたんだ。
あ、鞄、鞄!
と車に戻ったら 気付いた運転手が鞄を取って渡したんだ、シャボンに。
その鞄を、ありがとう!と、普通に取るつもりだったけど
力が向こうに入っていて、一瞬 鞄を取れずに空振った。
その瞬間に運転手が言ったんだ、小さな声で。
「気~つけて下さい…」と。
見ると 恐いくらいの目つきで 今まで見た事のない運転手の顔だった。
う、うん……
何に気をつけるんやら、全く分からないまま シャボンは返事したんだった。
どえらいマンションで 豪華と言うか 綺麗すぎる建物の中。
気付くと運転手はいなかった。
そのマンションの一室。
の鍵は開いていた。
既に靴が一足あるのが おかしいな~…と思った。
誰かいる??みたいに。
中に中に進むと
見た事ある男、一人。
パーティーで よ~来たな♪
言った オヤジだった。
なに?
なんで 彼氏のマンションに この人が??
「お~、よ~来たな~♪」
と また、言っとるで!!
で 振り向くと彼氏は 一礼して扉を閉めた。
「迎えに来るから」の一言をシャボンに残して。
え?!
なに?!
なんなん??
と 呆然とするシャボンに このオヤジは言ったんだ。
「今、何が欲しい?
車か?マンションか?
金か?
これからは なんでも 欲しいモンを やるで
なんでも言えや。」
と。
おもむろに立って、ペタペタ歩き
唖然として立つシャボンの、ずっと向こうの真っ正面の寝室の扉を開けたんだ。
え?!ヤバい…。
出口はこっちか!!!
みたいに振り向いた瞬間、
「おいおいおい!!
今日から俺の女やろが!!
アイツとは違うぞ!!
俺の女になったら 何もかも手に入る…
なんでもや!!!」
逃げる、捕まえられる、
振り払う、捕まえられる、
ズルズル力いっぱい引っ張っていかれる、
ハッと思い出したように、大声だす
椅子や置物や なんか色々な物が
暴れる度に 当たる、
今 思えば、殴られる事はなかったが
殴らてもおかしくないくらい、シャボンは暴れたんだ。
でも、力は凄い…
どうしても、どうしたかって
デカイ身体で乗っかられると
アウトだった。
女は弱い……。弱いんだ……。
これ以上…暴れても…無理……なんや……
なんでも こうたろ~
可愛がってやるからな~
耳元で言ってたオヤジ。
手首とか、もうあらゆる所が痛い。
アウトだ…
どうして…どうして…
泣けてきて仕方なかった…。
オヤジがどいたら
シャボンは どえらい 中途半端な格好のまま、ゆっくり起きた
ワッと溢れる感情を抑えきれないまま、
出口が分からないフラフラ状態で
気づけば、慌ててマンションの部屋を走って出て
エレベーターのボタンを押し
早く、早く!エレベーター来て!!
もう必死だった。
エレベーターに乗っても 安心じゃなく
恐くて怖くて仕方なかった。
マンションの外に出て
なんしか走った。
気付いた。
自分が裸足だった事を。
服がやたらに乱れたまま、
鞄も何もかも置いてきてる事を。
たぶん その走ってる姿を
通る人は見てたかもしれないな。
ある程度 離れた場所まで来て
公園のベンチで泣いていたんだ。
なんで私が…
何を私がしたって言うんだ…
もう嫌だ…死んでしまいたい…
死んでしまいたかった……本当に…
続く…