知ってる人によ~似てるわ…」
誰を忘れてしまっても
シャボンだけは覚えていた義母は
シャボンが分からなくなってたよ。
「そか♪よ~似てる?
あんまりしゃべらんときや♪
しゃべったらしんどいやろ~♪?」
酸素マスクしたやっとの息で しゃべる義母を
何度となく見てきたシャボンでも
やっぱりやっぱり慣れる事はない。
点滴と酸素吸入でマシになった義母は 入院を免れたが
いつ肺炎を起こしても おかしくないと ずっと医師から言われて
10何年もたつな~。
だから旦那と私の中では
もうずっと前から覚悟はしていて
旦那は「こんなに苦しんでても尚、生きてなアカンのか?
オトン、迎えに来たってくれよ、いい加減…」
の言葉をシャボンは何度聞いただろう。
診察も検査も酸素吸入も点滴も
全て終わり、後は施設からの迎えの車を待つだけだった時
病院の近くに桜が咲いているのを見たシャボンは
「今 桜満開なんやで♪
見てみる?」と聞くと
車椅子の酸素マスクをしたままの義母は
「見てみたい…」と。
病院から出たら見える桜。
「ここは特等席や(^O^)!
綺麗やな~♪」とシャボンが言うと
「綺麗や…」と小さな声見上げたで義母は言った。
コマの付いた酸素ボンベと
車椅子を同時に押すのは かなり難易度が高く
自分の何処に力が入ってんだか
分からんくらい大変。
たぶん 全神経が義母に向いたのと
「慣れたもんですね♪」と
看護師に言われるくらい
車椅子からの乗り降りさせる力とを
使い果たしたか!?
施設の車を見送った後 病院から
シャボンが動けず。
歩くと響く頭痛で 動けず。
バファリンを買い
頭痛の治まり待ち。
治まったら帰ろう!
ラッシュを覚悟して。

