「あんたも好きねぇ」
と言われて、ドリフを連想できる層があとどれだけいるのか、やや不安になってきましたが、そんな不安に対抗して、
「ちょっとだけよ」と自問自答して、今日も、昼は、謎の新橋ビルへ向かいます。
ニュー新橋ビルよりももっとアレなビルがある、という消息筋情報を受信したので、今日向かうは、”新橋第一ビル”。
JR新橋駅を挟んで、反対側のビルです。
今日は、土曜日。いわゆるサラリーメンはお休みと考えると、ビル内が休業ずくしではないかという心配もあったのですが、とりあえず、入ってみます。
事前にちょっとだけ検索しておいたお店、ポンヌフは営業中でした。
懐かしくも、手堅くハズレなさそうなメニューには惹かれますが、新橋第一ビル初めての身としては、ここで手堅くいきたくないような、気持ちも濃い目です。
飲食街は地下、という勝手な想像で、地階へ。
結構お店閉まっているっぽいです。
凄い路地の路地っぽいところに入り口がある魚系とか、
凄い遠い記憶の映画に出てきそうな喫茶店系とか、
なんかアンバランスなんだけどそれはそれで味のある札幌系とか、
入って利用したら、それはそれで、かなりネタになりそうなお店が続くのですが、ちょっと腰も引けたりします。
でも、自分のランチタイムも限られているので、そうそう物色している時間もありません。
と、そんな僕の目の前に、ハンブルグというお店。
これまた、細い入り口の奥に、昼だか夜だか何なんだかよくわからない灯りがともるお店。看板には、”コーヒーと食事の店”とありますが、それより目立つ看板が”アサヒビール”。よく分かりません。
でも、僕、”ハンブルグ”という都市名には、思ひ出があって、昔、エミレーツ航空に乗ってみたいが為だけに、ドバイ-ハンブルグ線に乗ったことがあったのでした。で、その時の、クルーとか機内体験とか印象も結構良くて、ハンブルグの街自体の印象は薄いのですが、ハンブルグという記号自体には過敏に反応してしまいます。
おそる、おそる、お店の奥へ。。。
お店の人はおじさん1人(平日は2人体制だそうです)。いろんなメニューやら広告やらが貼りまくられた壁面とか、ちょっと温かい色味の照明とか、木材ベースの店内とか、ある層の人々には懐かしい学生時代を連想させるものがある雰囲気ですが、僕は、そういう学生時代ではなかったので、妙にそわそわします。
ハンバーグとナポリタン750円と入口に掲示されていた記憶ですが、「ハンバーグとナポリタンセットで」と注文したら、「セットは850円だよ~」って。どうやら、”セット”部分に”ライス”が追加される風ですが、それならそれで”セット”にしてみます。
20秒もしないで、出てきました!
ちなみに、僕の2分後に入店したお客には、おじさんが「ハンバーグならすぐに出せます(=ナポリタンは時間がかかります)」と先手を打ってました。
味。
ハンバーグは想像どおりのハンバーグの味がしました。
ナポリタンもナポリタンどおりの味がしました。
と、お店のおじさん。他のお客に、料理は出したものの、カトラリーを出すのを忘れてる事件が発生。一気に、店内の空気が緩みます。
そこから、お店のおじさんのオネイサン口調での語りがスタート。
物忘れといえば→自分の母上が痴呆症になったこと→なにかと大変なこと→ちかぢかお店を閉める予定なこと、、、、
そんな語りを聞かされ、相槌をマナーとしてうっているのは、僕を含め”この店を初めて利用した客たち”。
初めての店、初めてのメニュー、初めてのおじさん、初めての展開。
ここでの主導権は、お店のおじさんです。客の方も、それを承知している大人なので、だからこそ、他ではなかなか体験できない展開に緊張します。
さっきまで、あんなに、どの店でランチするか時間をかけて迷っていたのに、ここでの食事時間はあっという間でした。
それも、また、いい、経験です。
もしかしたら、次にふらっと来たときは、無くなっているかもしれないお店。そんなお店で、こんな体験できて、それはそれで、良かったです。
そして、この新橋第一ビル。1階出口脇の、洋菓子”小川軒”が、なんか、もろもろをリセットしてくれるのもいい感じです。









