”一週間に10日来い”と歌っていたのは菊池桃子の元義理母な記憶な自分もアレですが、すでに2日で3回ニュー新橋ビルを訪ねている自分もアレです。
それでも足が向くニュー新橋ビル。
天気が良くて暑すぎず寒すぎない昼時の新橋駅前はなんだか広場の古本市もパリの蚤の市よりも素敵に見えます。
しかし向かうはニュー新橋ビル内部。
一説によると、夜の呑みタイムが訪ね時みたいですが、ランチどきもきっとヒトデがあるはずだから、未知からくる怖さみたいなのは和らぐはずです。
ってか、こんな感じ。
でも、今日は、目指すお店があるんです。
友人から教えてもらったお店”チャーハン王”。
なんとメニューは1品、チャー王セット980円のみ(他は、サイドが数品のみ)、しかも大盛り不可。
こじんまりとした店内オペレーション的には効率的ともいえますが、そんな強気な戦略も、「もしかしたら、ほんとに、凄いチャーハンな気がしてきた」的自己暗示にも使えてきた気がして期待が高まります。
そして、ここでも、壁に向かった長テーブルに座ります。ってか、ほんと、このごろ、サラリーメン的食事処って、一列に背中並べて座るテーブル率が高いような。でも、もう、慣れた気がします。
そして、登場。チャー王セット(極上チャーハンと鶏スープ)。
目の前には、おススメの食べ方が説明されています。
・スープを一口
・チャーハンをそのまま食べる
・チャーハンとスープを一緒に食べる
・特製だしをスプーン1杯かけて食べる
・たれ付チャーハンをスープと一緒に食べる
なんか、ちょっとめんどくさくなってきましたよ。。。でも、チャーハンの王様って自称しているんだから従いますよ。
別面の説明に、他店のチャーハンとの違いについての文章もありました。ざっくりまとめると、他店のは具のせ焼き飯で、ご飯部分の味付けは塩コショウ、、、なのに対し、こちらのは、もろもろをペースト状にして味付け化した米粒自体が美味しいチャーハン、、、的な説明だった気がします。
消息筋によると、行列も凄いことがあるらしいこのお店。
福岡発信のこのお店。
個人的に炭水化物メインの食事にはちょっと躊躇する年頃なのですが、されど、そんなに凄いチャーハンなら、丁寧に味わってみようという、かしこまった気分にもなるっていうものです。
そして、指示書きにしたがって、スープ。
スープの味がします。確かに、スープです。
そしてチャーハン。
チャーハンの味がします。まぎれもないチャーハンです。でも、脳内に稲妻が走るような鮮烈なパラパラ感が凄いわけでもなく、脳内で認識した具の味は、”かまぼこ”の味、でした。
そして、スープとチャーハンを一緒に。
スープとチャーハンを一緒に口に含んだ味がします。
酢ベースのたれをかければ、酢の味がします。
なんか、誰も、何も、間違ってはいないんですけど、天使が舞い降りてきてラッパを吹いたり、三位一体攻撃的増幅感とか、ナポリのスパゲッティのプリンプリン物語感的衝撃とか、、、、そういうのは、ありませんでした。
あ、実は吟味したことのなかった、食べるラー油みたいなのは美味しかったです。
誰も、何も、間違ってはいない。
でも、
余韻は、「980円もして、大盛り不可で、おかずも無しな、セットだった」という記憶だけでした。
ふと、振り返れば、お隣りの”牛かつ おか田”がなにげに行列化しているような。。。
でも、いいです。
”チャーハン王”を訪ねてみたいという意志のおかげで、ニュー新橋ビルの地下一階の奥地まで来ることができました。
ふと、あとは現世へ戻るだけ。気楽に歩いてみると、
またまた、背中が並んだカレー屋さんとか、
凄い昭和な喫茶店とか、
700円もするクリームソーダとか、
気を緩めていいのかどうなのかなネーミングとか、
なんだか、やっぱり、自分の器を超えた世界でした。
そして、現世。
例え、ここが新橋だとしても、やはり現世の空気はイイものでした。












