昔、1ポンドの福音っていうTVドラマがあったような記憶があるのですが、、、ふと、検索していたら、今日、ENOでオネーギンのバレエがある、それも、サンクトぺテルスブルク国立バレエ団なんていうのを発見。なんだかまだまだ空席もありそう。WEBで席を抑えてもいいけれど、予約手数料がかかるなら、直接窓口へ行って(手数料無料)まだ席があったら買ってみよう、なんていう薄い気分でいざロンドン中央へ。
£15-あたりの席を買うつもりだったのに何故だか窓口で口が滑って、”£10-”と言ってしまった(これ、きっとバービカンの£10-席の影響かも)ものの、なんだかそんなに悪くない席が提示されたので、購入することに。
・プーシキンはそんなに知らないのに、何故か昔読んだ記憶のあるオネーギン
・オペラ版とは違ってチャイコの楽曲が盛り沢山らしいバレエ版
・本場のロシアバレエ団
・ディレクターもロシア人のボリスエイフマン
なんだか、ロシアと聞いただけで、→タラソワコーチとか思い出して、→やっぱり芸術モノはロシアだよなと勝手に期待が高まります。
そして、いざ、ENO。
バルコニー席とはいうものの、そんなに悪くない眺め。それに、僕の後ろは空席だらけ。
そして、いざ、開演。
あら、これ、ナマオケじゃくて、なんだかシンセな音。ま、わざわざロシアから来ているんだから、いいんだけど。
ん、冒頭の群舞はかなり見応えがある、音楽もチャイコのピアノ協奏曲だし。
でも、なんとなく、サドラーズウェルズとかでやりそうな、古典とは対極にある香りが、、、、
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休憩
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ロックな音楽を使ったり、ミュージカルRENTを彷彿とさせるNYっぽい(けど欧州だから小汚くならない)荒れたTシャツとか着てみたり、、、おろどろどろしくしてみたり、、、
って、どこに、オネーギンの話が練り込まれているわけ???
いやいや、確かに、娘が手紙を書いているシーンがあった(でも、この時、セリフ付の音楽が流れたのはどんなものでしょう?)
そういえば、最後のほうで、オネーギンっぽい人が、手紙を書いて、でも女性に破られているシーンがあった。
ん?最後、オネーギンって刺されるんだったっけ???
なんか、、、、
サドラーズウェルズとかENOの作品って、もともとあるものに対して、何か新しいもの、何か衝撃的なものを生み出さねばという強迫観念みたいのによって、すごいぶっ飛んだものが作られるんだけれど、それはそれで健全な風土だとは思うんですけど、、、個人的には、そういうのを観れば観るほど、ますます古典が恋しくなったりするわけで。
特に、今回の舞台は、とても謎。いや、こういうのをやっていかないと、観客に媚びた芸風ばかりになってしまうのも何だとは思うんですけど、でも、、、せっかくバレエ(とかオペラとか)を観に来ていて、わざわざ、しみったれた貧乏くさい世界を満喫させられてもどうかと思うのは僕だけなのか知らん。せっかくなら、もっとシュガリーな甘ったるい演出のほうが、受けもイイと思うんですけど。
なんて、思いつつ、でも、こういうのがきちんと興行的にも成立するのが、天下のロンドンなのかもしれない、とも数時間経った今、思い始めました。でも、個人的には、もっと甘ったるくてもいいと思うんですけど。
あ、個人技はみなさん、大変素晴らしかったです。ほんとに、バレエで鍛えている人が、ストリート系っぽい振り付けをやっていても、やはりとてもイイものでした。だからこそ、なんだか、ちょっと惜しい気もする、オネーギンでした。ま、£10-でこれだけ、いろいろ考えさせてくれるんだから、ありがたいっちゃありがたいことです。

