次に父に会う時は、恋人に会ってもらおう。
私発信で初めて、父親らしいことしてもらおう。
そう決めていたから、父の葬儀には迷わず恋人を誘いました。
初対面が遺体ってのは、思えばなかなか無いことかな?
人懐っこくて、壁がなさ過ぎる父だから、
お調子者の恋人だから、
どんな形でも仲良くなれると思ってました。
いざ出棺の時、恋人の数珠の糸が切れた。
散らばる石を集める為に、「お父さん、ちょっとごめん。。」て棺動かしたりして…
そのまま棺の中へ数珠を入れて、一緒に焼きました。
骨壺には、粉々の遺骨と、白くなった石が入っています。
一人は寂しかったとか、名残惜しくて出棺時間ひっぱったのかなとも思ったけど。
さっき、ふと。
気に入ってくれたんだ。大切な骨壺に、恋人を招待してくれたんだ。
そんな気がしました。
あの時、あと少し、もっと。。
時々、悔やむ気持ちが溢れます。