向かい合って座るよりも隣同士のほうが
とっても緊張した。
彼の声もすごく近くで聞こえるし、何よりも距離が近くて
顔をちゃんとみれないくらい。
緊張でお酒がすすむし、寒かったのもあって熱燗なんか飲んでる私。
ぜんぜん女子っぽくないお酒が好き。
どちらかというとカクテルが好きそうとかとかそんなイメージ。
でも見かけによらず中身はおじさんです。
それにたぶんお酒つよいし。
彼のほうが頬がピンク色に変わってきて…
なんだろうかわいいとさえ思う。
いつもはあんまり酔うとかないけど、この日は少しは酔えたかもしれない。
もうそろそろ帰らなきゃいけない時間。
彼が
『りかちゃんのこと
そろそろ帰さなきゃいけないね
。。。』
『そうだね。明日もお互い仕事だもんね。
でも、、』
といいかけたけど首を横に振り
言葉を飲み込んだ。
彼はいつも私の意見を優先してくれる。
メッセージやりとりしているときから、真面目で
常に相手の気持ちを優先しようとしてるのがわかった。
私は立ち上り帰り支度を始めた。
彼も私をみてコートを着始めた。
割り勘にしようって私が言うのに彼は頑なにそれを嫌がった。
お店を出て歩き出した二人。
隣同士歩く中で、彼の手に触れるか触れないか
ぎりぎりくらいのところで
少し手が触れた。
少し酔っていたのかな。わざとかもしれない。
でも彼が手を繋いでくるとは絶対にないと思った。
人目もあるし。
彼が急に立ち止まった。
不思議に思って彼を見上げると
彼にぐいっと抱きよせられた。
そのまましばらく時が止まったかのようだった。