もう完全に心の中は彼でいっぱいになっていた。

 

メッセージのやりとりしていた頃は

父ちゃんの浮気があったにしても、罪悪感はあったし、

しかえししたい気持ちもあったけど、自分が行動に

うつせるような事ができるとは思えなかった。

 

今までは道を外れることも無く、

ずっと真面目に生きてきたって思ってた。

 

2度目の会う約束は2週間後。

その間にお互い冷静になれるかもしれない

まだ引き返せるかもしれない。そんな気持ちもあった。

 

ここにいないときも彼はメッセージくれた。

毎日あったかいメッセージを。

それだけで胸が一杯で幸せを感じた。

何年も忘れてた、感じたこと無かったこの満たされた気持ち。

 

 

お互い好意を感じながらも、このままメッセージのやりとりだけ

続けていれば浮気や不倫にはならないんじゃないかって

そんなずるいことも考えた。

 

でももう気持ちは止まらずにいた

帰る日が決まって彼にメッセージを送った。

 

彼からの返事は

『ごめん、すごい嬉しい。』

私も同じ気持ちだった。

 

会える時間は夜の少しの時間だけだった。

普段行くことのない街で、飲む約束をした。

 

約束の時間の15分前にお互い待ち合わせ場所に着いた。

人を待たすことが嫌いなところも似ていた。

 

私を見つけた彼の表情がぱっと明るくなったのがわかって

それをみてすごくドキドキした。

 

『お帰り』

って笑顔で言ってくれて

ただいまって言って私もすごく笑顔になった。

 

彼とお店まで歩きながらたくさんしゃべった。

2度目だけど緊張もしてたし、気持ちを抑えるのに必死だったの

だと思う。

 

彼がみつけてくれたお店は美味しいおでんのある居酒屋さん。

こういうお店好き。

なんかお洒落なところじゃなく、こういうお店を選ぶのも

いいなって思う。

カウンターで隣同士に座った。

 

『会った日からずっと考えていた。

りかちゃんのこと。

りかちゃんの事が頭から離れなくて、初めて会った日も

ずっとドキドキしてた。』

 

彼に会う前は、

引き返せるかもしれないって思ってたのに、全然だめだった。

 

隣という近さで、、

私の心臓の音が彼に聞こえちゃうんじゃないかと思って

よけいにどきどきしてた。