季語短歌24-1-8 | ひろちん。のエスキス

ひろちん。のエスキス

廣珍堂と同じひと

  先週 X(旧Twitter)で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。

 1,  = 新しき年(あらたしきとし・あたらしきとし) =
 新しき年なら雪のあがるころ雲には辰の抜くる空あり 


 2, = 兎狩り(うさぎがり) =
 青年団は兎狩り終へ帰り来ぬ今宵の一升瓶は冷えつつ 


 3, = ストーブ =
 ストーブにコークス入れる子の顔は炎の色のゆらめくところ 


 4, = おでん =
 正月のカレーの次はおでんだと、誰がコンビニまで走るのか 


 5, = ふくら雀(ふくらすずめ) =
 自転車のサドルにふくら雀降り温もりしばしとどめてをりぬ 


 6, = 寒の入り(かんのいり) =
 サンタ・フェの児童ポルノも書庫に入れひとは去りたり寒の入りごろ 


 7, = 息白し(いきしろし) =
 息白し 腰までの雪かきわけて学校基地へ進軍する子