・体の変更
・体の変更 氣の流れ
・諸手取り呼吸法
・正面打ち一教 表
一教とは、押さえ技の名称。
立っている、あるいは掴まれている相手を、当身や体捌きを用いて崩し、最終的にはうつ伏せの状態で床に抑え、動けなくさせる技である。
相手は二本足で立っている。
それをうつ伏せの状態に持っていくというのは、ちょっと考えるとなかなか難しいことであると気づく。
相手は攻撃しようとしてくるし、こちらの技を避けようとする。
倒されまいと踏ん張るし、倒されれば起き上がろうとする。
隙があればやり返そうと思っている。
その相手に技を掛けるのだから、難しいのである。
一教は当身と体捌きで相手が踏ん張れない方向に崩し、
崩したまま相手の片腕をとってさらに崩し、
最終的にはうつ伏せにして動けなくする。
相手は痛みを感じることなく崩され、崩されて抑えられる。
起き上がることはできない。
まずこれができることが大事。
だから一番最初に習う、第一教程なのである。
相手を傷つけることなく制するから、優しい技かと思えばさにあらず。
道場には邪魔なものは何も置いていないが、部屋の中や町中であれば、机や椅子、壁や電柱などが普通にある。
平らな地面ではなく、これらの障害物に、抵抗できない状態で叩きつけられたら・・・と考えると、本当は恐ろしい技なのである。