当て身を「ペチン」と入れる人をよく見かける。
特に女性に多い。
当て身はガッツリと入れなければならない。
鼻っ柱に当たれば鼻血を出しながら仰け反る、
顎に当たればガツンという衝撃で一瞬意識が飛ぶ、
その位の勢いで入れなければならないのだ。
自分よりも明らかに強そうな相手に向かってくるバカはいない。
暴漢というのは、あなたのことを弱いと思って、見下して、ナメているから襲ってくるのである。
そんな相手に対して「ペチン」が通用するはずがない。
そういう女性と稽古する時は、あえて顎や腹に当て身を入れさせる。
「そんな当て身ではダメだ、しっかり入れろ」
「何だ効かねぇな、本番で殺されるぞ」
こんな感じで、励ましつつ、半ば脅しつつの稽古となる。
相手に当て身を入れるという経験のない女性がほとんどである。
そもそも相手を傷つけるという行為は、女性にはできないのである。
いい悪いではない。それが女性なのである。
しかし生命の危険が迫っている時にそれでは困る。
だから私が「痛い」「効いた」と思うまで何度でも練習させるのである。
弟子が自分で自分の身を守れる。
それを教えるのが道場長の役目。
当て身はガッツリと入れて欲しい。