「合気道は掴まれた所から始まる」
師匠から何度も言われた言葉。
「掴む」とは「相手を制する事」である。
「戦い」というものは、防御だけでは成り立たない。
相手に対し何らかの攻撃を加え、相手を無力化する必要がある。
こちらの攻撃を確実に決めるためには、相手の動きを封じる必要がある。
動きを封じる一番の方法は、体の一部を「掴む」ことである。
手首、袖口、肩口、胸ぐら、髪の毛など、
どこでもいいから掴んで相手の動きを封じ、
その上で攻撃を加えるのである。
つまり「掴む」とは「攻撃の前段」であり「攻撃の一種」なのである。
だから強く掴む。簡単に外れたり、押したり引いたりされてはならない。
掴む際は相手が動けぬよう、制するように掴まなければならない。
前屈みで掴みに行ったり、腰が引けた状態で掴んではならない。
つまんではならないし、技を掛けられに行ってはならない。
「掴む」というのは案外難しいのである。
一方掴まれた場合は、制されることなくそこから自在に技を掛けられなければならない。
「掴まれたら動けない」ではお話にならないのである。
「そんなに強く掴んではいけません」
そう指導する師範もいるという。
それは稽古着を来たダンスの先生だ。
本当に合気道を学びたいのならば、
ダンス教室に通っていてはダメ。
合気道が他武道からバカにされてはならない。
強く、厳しく掴んで欲しいと思う。