「攻める」気持ち | 武産合氣道 大和/宮城野合氣修練道場 稽古日誌

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「神奈川県大和市」及び「仙台市宮城野区」にて岩間スタイル合気道を稽古する「大和/宮城野合氣修練道場」道場長鈴木博之のブログ。IT関連、自動車整備、資格試験、震災関連など、様々な情報を提供しています。

今年53回目,通算108回目の稽古。


本日は5年生2名のみ。


・体の変向

・諸手取り呼吸法

・胸取り一教 表裏 氣の流れ


合気道には「攻撃」がないとよく言われる。


確かに両手を掲げて構えたり,派手な蹴り技を出したり,反射神経に頼って突きを捌く稽古をした事はない。


では「攻撃」のすべがないかというとそうではなく,掴んで引き倒す,掴んで当て身を入れる,掴んで振り回すなど,掴んだ状態からの攻撃はいくつも考えられる。


普段上記のような「攻撃」の稽古をしている訳ではないが,上記のような「攻撃」をするつもりで掴みに行くのである。


つまり「掴む」事自体が攻撃,もしくは攻撃の始まりになっているのである。


合気道家に掴まれ,何らかの攻撃を加えられるというのは大変恐ろしい。

安定した腰で掴まれ,当て身を入れられたら,よけたりさばいたりするのは大変難しいだろう。


合気道の技は,掴まれた状態から始まる。


掴まれた状態から崩し,当て身を入れ,さらに崩して投げ,決める。


一旦技の流れに入ったら,それはまさに「攻撃」なのである。


掴む人は「攻める」気持ち,技を掛ける人もまた「攻める」気持ちで稽古を行う。


それがいい稽古である。


それができなければ,ただの「馴れ合い」。


馴れ合いの稽古では,世界に通用しない。