今年53回目,通算108回目の稽古。
本日は5年生2名のみ。
・体の変向
・諸手取り呼吸法
・胸取り一教 表裏 氣の流れ
合気道には「攻撃」がないとよく言われる。
確かに両手を掲げて構えたり,派手な蹴り技を出したり,反射神経に頼って突きを捌く稽古をした事はない。
では「攻撃」のすべがないかというとそうではなく,掴んで引き倒す,掴んで当て身を入れる,掴んで振り回すなど,掴んだ状態からの攻撃はいくつも考えられる。
普段上記のような「攻撃」の稽古をしている訳ではないが,上記のような「攻撃」をするつもりで掴みに行くのである。
つまり「掴む」事自体が攻撃,もしくは攻撃の始まりになっているのである。
合気道家に掴まれ,何らかの攻撃を加えられるというのは大変恐ろしい。
安定した腰で掴まれ,当て身を入れられたら,よけたりさばいたりするのは大変難しいだろう。
合気道の技は,掴まれた状態から始まる。
掴まれた状態から崩し,当て身を入れ,さらに崩して投げ,決める。
一旦技の流れに入ったら,それはまさに「攻撃」なのである。
掴む人は「攻める」気持ち,技を掛ける人もまた「攻める」気持ちで稽古を行う。
それがいい稽古である。
それができなければ,ただの「馴れ合い」。
馴れ合いの稽古では,世界に通用しない。