お客さんより緊急のTELあり。業務で使っているトラックの,クラッチの切れが悪いという。
代車がないので,翌朝まで何とかして欲しい,というご要望。
部品屋さんの営業時間もあるので,とりあえずクラッチオーバホールに必要な部品一式を注文し,お客さんを待った。
そして16時頃入庫。まずは症状を確かめる。
クラッチペダルを踏んだ感触がどうもおかしい。
正常ならば,ペダルを踏んだ時,初めは重く感じるが途中から「カコッ」という感じで一気に床まで踏み込める。
ダイヤフラムスプリングが「裏返った」瞬間に「カコッ」と感じるのである。これが「クラッチが切れた」状態である。
しかしこのトラック,クラッチが「カコッ」ではなく「ぐにゅ~」なのである。
ギヤもなかなか入らない。
入ると抜けない。
ペダルを踏んでも動力が遮断されない。
ペダルを踏んでみる。何だろう,この徐々に力が抜けていくような感覚は・・・
・・・もしかして・・・レリーズシリンダの液漏れ・・・?
エンジンを切り,レリーズシリンダを覗いて見る・・・果たして液漏れであった。
床にも点々とブレーキフルードが落ちている。
部品屋さんは既に閉店時間。しかし無理を言って大急ぎでレリーズシリンダを取り寄せてもらい,どうにか交換,エア抜き及びテスト走行の後,無事納車となった。
クラッチオーバホールとなると,私の腕では3時間以上かかったであろう。
深夜までの残業も覚悟したが,レリーズシリンダだけで済んで良かったと思う。
クラッチオーバホールであればそれなりに大きな仕事にはなったのだが,結果的にお客さんの負担にならずに済んだのだから。