宮城野27回目の稽古。
本日は板の間で武器技。
・白帯1名,黒帯1名
・杖基本素振り
・31の組杖 1~3,4~6,9~11,13~17,18~22
・31の素振り
大学の夏休み突入に伴い,稽古もオフシーズンになる。
塩釜の稽古も日曜稽古のみ。
そんな中,武の魂が抑えられない門下生がまた一人,宮城野の門を叩いた!!
・・・というのはチト大げさか。
しかしおかげで,3人回りで稽古する事ができた。
3人回りは,自分の技の欠点を,他人の姿を通して見る事ができる。
「俯瞰(ふかん)」と言えば分かりやすいかもしれない。
稽古している当の二人を,一歩離れたところから見る事で「気付き」があるのである。
もちろん,「門下生は師匠の鏡」であるから,私にとっても貴重な「気付き」の機会となる。
1~3の返し突き。
相手が「突き殺そう」として行う突きに,「合わせ」なければならない。たぐっていては間に合わない。
杖を持った左手を真ん中まで下げて,親指を下にした右手で掴み,杖を1/4回転させる。その際身体をガッチリ固定する。
一旦全員で素振りの稽古。どうすれば「返し突き」になるのかを,じっくりと研究。
3で叩き落す動作。
右手を先に下ろして,相手の杖を叩き落とし,構えに戻る。
相手の杖を叩き落すだけの「勢い」が必要。
一旦全員で杖を叩き落す稽古。どうすれば「叩き落せる」のかを,じっくりと研究。
4~6の打ち込み。
相手は直突きの姿勢から,剣5の素振りの要領で受け,打ち込まなければならない。
この動作が遅ければ受けられない。受けられなければ杖で頭蓋を打ち砕かれる。
一旦全員で突き上段返し打ちの稽古。どうすれば「早返し」になるのかを,じっくりと研究。
9~11の,10。
相手が打ち込もうとする動きに合わせて,下から打ち上げる。
杖が空気を切り裂く程の勢いで打ち込まなければならない。
一人に杖を立てて構えてもらい,9の後払い→10の打上げる稽古。どうすれば相手の腕を打ち砕けるのかを,じっくりと研究。
13~17。
15と16の動作は素早く行う。そうしないと相手の打ち込みに間に合わない。
本日これで門下生が何度か「死亡」した。
18~22。
18で杖を回転させて相手の直突きを払う。ここでも相手の杖を叩き落せないとダメ。一旦全員で杖を叩き落す稽古。
本日の稽古は,
「組杖の手順を思い出す稽古」
ではなく
「一つ一つの動作に込められた武道的な意味を知る稽古」
であった。
門下生も「このままではいけない」と,いい意味での危機感を持ってくれたようなので,収穫はあったと思う。