今年も祭の季節がやってきた。
7月16日。海の日。
この日,塩釜の町は,海も含めて祭一色に染まる。
我らが第十七風神丸は,今年も供奉船(ぐぶせん)として塩釜のまがき港を出航した。
みなと祭は,年に1度,塩釜神社と,隣接する志波彦神社に奉納されている御神輿を下ろし,御座船に乗せ,松島湾の島々を巡るという形で行われる。
御座船の先陣を切り,後陣を守るのが供奉船。その数約100艘。
各供奉船は大漁旗や吹流しで派手に飾り,隊列を組んで松島湾内を巡る。
その様は雄大で,感動すら覚える。
3大船祭の一つである「塩釜みなと祭」を,供奉船が派手に盛り上げる。
我らが第十七風神丸は,先陣の5番船として,塩釜様の御神輿の,露払いを務める事になった。
供奉船には,それぞれ「お客さん」が乗る事になっている。
塩釜神社から御神輿のお供をしてきた,羽織袴姿の大人や,稚児行列の子供達である。
我が第十七風神丸の,今年の「お客さん」は,この子達でした。
子供達を乗せて,観光桟橋を出航。
「風神丸」と名のつく船は,現在3艘。
昨夜の風と雨が嘘のような青空の下,3艘の風神丸が走る。
右にも,左にも,そして後ろにも供奉船が続く。
こんな光景は,年にいっぺんしか見られない。
写真を撮っていて,思わずジン,とする。
松島湾は牡蠣が名産。
「牡蠣だな」と呼ばれる養殖場が至る所にある。
流石は経験豊富な船頭の方々。
牡蠣だながひしめく狭い航路を,3列の隊形を保ったまま見事に潜り抜ける。
漁船を見れば,カモメが寄ってくる。
子供達にかっぱエビせんを配る。
袋を空け,空中に放り投げる。
それをカモメが器用にキャッチする。
カモメとの遊び方を覚えた子供達。
キャーキャー言いながらカモメと戯れる。
結構目が怖い。
青空と,大漁旗と,カモメと。
松島海岸の入り口で,供奉船は一旦待機。
御座舟だけが,松島町町民や観光客が待つ桟橋へ向かう。
供奉船が,御神輿を間近で見ることができる数少ないチャンスである。
連続写真でご覧頂きたい。
この後,再度隊列を組み,桂島を経由して再び塩釜へ戻った。
朝は雨。
御輿海上渡の間は晴れ。
帰港する頃には曇りで,夜はそのまま大雨。
台風すら遠慮させるとは,塩釜様にはよほどお力があるのだろう。
いいお祭だった。












