定時の直前,一本の電話が。
走行中,ボンネットから突然蒸気が噴き出し,走行不能になったという。
水温計もオーバーヒートを示しているとの事。
レッカーはお客さんがご自身で手配済み。
とりあえず代車を用意し,入庫を待つ。
そして翌朝,早速問題の切り分けを行う。
ラジエータキャップか,それともホースか。最悪はラジエータ本体の損傷も考えられる。
ボンネットを開けると,エンジンルーム内はクーラントが飛び散り,悲惨な状況。
キャップに損傷はなさそうだ。
ホースはきっちりとつながれている。
となるとラジエータ本体・・・か?
キャップを開けて見る。いつもは見えるはずのクーラントの液面が全く見えない。
ラジエータ内のクーラントが失われているようだ。
ラジエータに水を注ぐ。3リットル程注いだところで,アッパーホースの途中から勢い良く水が漏れ出した。
これだ。
アッパーホースとロアホースを注文し,交換。
一旦すべてのクーラントを抜き,再度クーラントを満たす。
路上でハザードをつけっぱなしにしていたためか,バッテリーも過放電状態。
ホースの交換と並行して充電を行う。
エンジン始動。
エンジンが温まるにつれ,飛び散ったクーラントが蒸発し始める。
周囲に甘い匂いが立ち込める。
水温計が上がり始め,クーラントがラジエータ内を循環し始める。
さらにアクセルを吹かし続けると,ほどなくして電動ファンが回り始める。
ラジエータ内のエア抜き終了。
リザーバタンク内のクーラント量をチェックし,エンジンルームを水洗いして作業終了。
トラブルなしで,無事次の車検を迎えられますように。