下記のプロフィールは、タワーレコードの通販サイトからコピペしました。
1889年4月8日生まれ、英・チェスター出身の指揮者。本名はエイドリアン・セドリック・ボールト。オックスフォード大学を経てライプツィヒ音楽院に留学。マックス・レーガーに作曲を師事し、アルトゥール・ニキシュに多大な影響を受ける。1918年にホルスト「惑星」の初演を指揮して注目を浴びると、ロイヤル音楽カレッジの教壇に立ち、30年よりBBC音楽監督およびBBC響の初代首席指揮者として活躍。37年にナイトを叙勲しサーの称号を授受。50年代にはロンドン・フィル、バーミンガム市響の首席指揮者を歴任し、英作曲家の作品を取り上げて高い評価を得る。81年に92歳で引退。1983年2月22日にロンドンで死去。93歳没。
2018/03/12 (2018/03/12更新) (CDジャーナル)
HIROちゃんのライブラリーとして架蔵しているボールトの音源は非常に少なく、先日、LPの棚を探したら見つかったのは、次の3枚、それとCD3枚組BOX「ブラームス交響曲全集他」だけでした。
■シューマン/交響曲第3番「ライン」、第4番
ロンドン・フィルハーモニー 録音:1956年?
このLPレコード、1970年代当時、歌謡曲の多かったテイチク(株)から「クラシック・ベスト・コレクション」シリーズの1,000円廉価盤(パイレーベル)として発売されたもので、確か初めて購入したシューマンの2曲だったと思う。同じシリーズに第1番「春」と第2番もあったのですが、購入していませんでした。このシリーズでは、バルビローリ指揮/ハレ管弦楽団の音源が多く発売されていました。
残念ながら第1番「春」と第2番は未聴ですが個性の強い演奏ではありません。「ライン」の第2楽章などは美しいし、第4番の終楽章の盛り上がりなど・・なかなかで、隠れた名盤かも・・
■ヴォーン=ウィリアムズ「南極交響曲」(交響曲第7番)
ノーマ・バロウズ(ソプラノ)
ロンドン・フィルハーモニー合唱団&管弦楽団 録音1969年
ボールトは、ヴォーン=ウィリアムズの交響曲を全曲録音していますが、架蔵しているのは、この1曲だけです。 この曲は交響曲と言ってはいますが、形式にとらわれない交響組曲的な5楽章の曲。安定感のあるしっかりとした構築された演奏で、この曲のベストかも・・(あまりヴォーン=ウィリアムズの交響曲は聴くことは少ないのですが・・)
■ヘンデル/オラトリオ「メサイア」全曲
ジョーン・サザーランド(ソプラノ)グレース・バンブリー(アルト)
ケネス・マッケラー(テノール) デイヴィッド・ウォード(バス)
ジョージ・マルコム(チェンバロ)
ロンドン交響楽団&合唱団 録音:1961年
この「メサイア」全曲は、前回の番外編で紹介したフリッツ・ライナー指揮/ウィーン・フィルのヴェルディ/レクイエムと同じ、「ロンドン宗教音楽名盤1300」シリーズのLP3枚組廉価盤。ボールトは1954年にもこの曲を録音していますが、これは1961年録音のステレオ盤です。
全体としてゆっくりとした演奏です。 ゆっくりと言えば、クレンペラーの「メサイア」もテンポは遅いですが、クレンペラーのような重々しさとかではなく、メロディーと歌詞を重視した演奏で。若干おっとりとしたような演奏ですが合唱も良くとらえられており、これは名盤。第2部最後の有名な「ハレルヤ・コーラス」は素晴らしい。
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CDも探したのですが、下記の「ブラームス交響曲全集他」のBOXだけでした。
話はそれますが、CDも1万枚以上になると整理も悪いため、どこに何があるのかゴチャゴチャで探すのも大変。フルトヴェングラーや、ワルター、ベーム、カラヤンなどなど架蔵枚数の多いものは、指揮者別にまとめているので探しやすいのですが、枚数の比較的少ないものは曲別だったり、発売メーカー(レーベル)別だったりと、バラバラ・・ほとんど整理していません。
今回のボールトのCDについても、確かホルストの「惑星」があったはずなのですが、見つかりません。ボールトは何度もこの「惑星」を録音しているので、いつ録音したものかは忘れてしまいましたが、名盤なので紹介しようと思ったのですが・・そのうち出てくるでしょう。
<DISC1>
1. 交響曲第1番 ハ短調 作品68 録音:972年
2. 大学祝典序曲 作品80 録音:972年
3. ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
<DISC2>
4. 交響曲第2番 ニ長調 作品73
5. アルト・ラプソディ 作品53 録音:1970年
6. 悲劇的序曲 作品81 録音:1970年
<DISC3>
7. 交響曲第3番 ヘ長調 作品90 録音:1970年
8. 交響曲第4番 ホ短調 作品98
ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ) (5)、
ジョン・オールディス合唱団男性メンバー (5)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 (1-5,8)、
ロンドン交響楽団 (6,7) 録音:1970-1978年
ボールトのブラームス・・・全曲ともダイナミックなウネリや、力で押してくるような演奏ではありません。曲によっては多少異なるものの、どちらかというと、やや早めのテンポで少しあっさりとしているようでも、テンポや、リズムに変化のあるスケール感のある演奏も見られ、ブラームスの渋さのようなものも感じられる中庸な味わいのある演奏と言えるでしょう。最晩年の演奏とは思えない、なかなかの名演です。
これらの演奏については、以前、2021年5月23日のテーマ「交響曲」の中で投稿していますので、よろしければ見てください
こちらです。
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ブラームス交響曲全集 / サー・エイドリアン・ボールト指揮/ロンドン交響楽団 他
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。