久々の真空管アンプの投稿です。

前に東栄変成器の小型出力トランスT-1200 を使用した12A/71Aのコンパチブル・アンプを紹介しましたが、東栄の出力トランスは比較的安価で音が良いのがうれしいですね。

手元に大分以前に購入していた、新品の東栄変成器の真空管シングル・アンプ用の出力トランス、OPT-11Sのペアがあります。

 

 

 

 この出力トランスに梱包されていた規格表は、上記のような実に簡単なもので、周波数特性などは全く表記されていません。しかし、このトランスは非常に使い勝手の良いOPTです。2次側8Ωで1次側は2.5KΩ、3.5KΩ、5KΩ、7KΩの使用が可能で、1次側DC90mA(許容電流120mA)出力10W用となっています。この規格ですので45や、2A3、300Bといった古典直熱出力管の多くが使用できますし、6L6やKT-66などのGT出力管など使用範囲が広く、便利なトランスです。

 

 以前、EL34三結シングル・アンプに使用した同じ東栄変成器のOPT-10Sと、大きさや重量も同じで、やはり10W用で1次側電流も同じですが、OPT-10Sの場合には1次側が3.5KΩと、5KΩだけです。しかしSG端子が付いていますので、UL接続のシングル・アンプを作るには便利です。

以前に製作したEL34シングル・アンプでは、最初はUL接続のシングルとしたのですが、その後、3極管結合にしたところ非常に良い結果が得られました。参考までにアンプの写真や、回路図等は末尾のアドレスから見てください。

OPT-10Sも、OPT-11Sもバンド型のトランスでカバーはありませんが、必要なら自作するのがよいでしょう。

 

さて、このOPT-11Sを使って何のシングル・アンプを作ろうかな~~~と、妄想中です。現在、手元にある出力管では、古典直熱3極管なら71A、45、VT-52、2A3、6A3、6B4G、300B その他3極管ではありませんが、46、47、807などもありますし42もいいな~~好きな球なので・・ GT管も結構あります。6V6、6F6、EL34、6L6GCなどなど、考えているだけで楽しくなります。

と、いっても電源トランスの予備があまりありません。何個かの中古の中で選んだのがノグチトランスのPMC-150Mです。

 

 

 

 このトランスはヒーター巻線に2.5Vと6.3Vがあるので便利です。45や2A3の2.5V管や6.3V管も使えます。また、300Bならフィラメントが5V/1.2Aの規格ですから6.3Vの巻き線に1.1Ω(2.2Ωパラ)をシリーズでつなげば使用できますね。

 ただ、この電源トランスで残念なのは、あと1巻の6.3Vの巻き線があるとドライブ管に使用できるのですが、これは小型のヒーター・トランスを追加すればOKですし、場合によっては出力管の巻き線と兼用でも可能です。この電源トランスは、多分ゼネラルトランスや、東栄変成器でも同様のトランスがあると思いますが、旧ノグチのPMC-170Mだと電流も170mAでヒーター巻線も、もう1巻ついているのでこちらの方が良いですね。

 手元にあるPMC-150Mですが、かなり昔に購入したもので磁気シールドがありませんが、それほど大きいハムは出ません。(現在発売中のものは磁気シールドが付いていますね) 少し塗装が剥げているので再塗装して使う予定です。

 

 最後に・・B電源部に使用するチョーク・トランスの適当な予備や中古が手元にありません。これではすぐに直熱管のアンプなど製作ができません・・

なにか家にある既存のアンプを壊そうか・・もう今は新たに真空管や抵抗やコンデンサーも含め、部品は購入しないで家にあるストック品や中古品だけで作る予定です。と、言ってもシャーシは購入するか自作しないとできません。

まあ、ヤル気スイッチが入って何か作り始めたら投稿します。

 

EL34(3極管接続)シングル・アンプ写真&回路図等

クリックすれば記事につながります。

EL34シングル・アンプの改造 / 3極管接続(3結)に変更しました。 

 

----追加の投稿です。----

先日、6AR5のアンプを弄っているときに、床に真空管があるのに気が付かず、・・

スリッパで歩いたときに・・バリッ!・・とガラスの割れたような音が・・ありゃりゃ、やっちまった・・新品のナショナル(松下)製のMT出力管6AR5を踏んずけて見事に割ってしまいました。

もったいないな~~~しかも国産。結構6AR5も高いのに・・手持ちの6AR5が1本少なくなりました・・泣き・・涙・・

 

 

 

では、今日はこのへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪