今回は、リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」について紹介します。
「ツァラトゥストラはかく語りき」についてはYahooブログ時代の2016年9月17日の投稿でカラヤン、ベーム、ケンペなど10種類の聴き比べについて簡単に紹介しました。
その投稿の中で、HIROちゃんは、『1954年にRCAがステレオ録音したフリッツ・ライナー/シカゴSOや、その他、メータ、ショルティなども聴いてみたいとは思うのですが、もうこの曲は紹介した10枚で十分です。』・・と書いたのですが。その後、フリッツ・ライナー/シカゴ響のCDを購入、そして今回、下記のズービン・メータ盤を入手しました。職場の直ぐ近くのリサイクル・リユース店で、無造作に箱にまとめて入っている中古の100円レコード・コーナーから見つけたものです。レコードジャケットは少し色褪せていましたが、中身のレコード盤は全くの傷無しで、汚れもほとんどない美品でした。これが税込み100円とは、お宝発見の超お買い得品でした。
■ズービン・メータ指揮
ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
1968年録音 キンクレコード(株)LONDON盤 SLA-1007
「ツァラトゥストラはかく語りき」は、ニーチェの哲学書に基づくものですが、曲の冒頭部分がキューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』に使用されて有名になった曲です。映画が大ヒットして間もなく発売されたメータの指揮によるこの演奏は、LP発売当時、レコード・アカデミー賞を受賞しています。(メータは、この録音の後、1980年にニューヨーク・フィルともこの曲の録音をしていますが、残念ながらこの録音は聴いたことがありません。)
メータは1962年、26歳という若さでロスアンジェルス・フィルの音楽監督に就任し1977年まで務めていますので、この録音は32歳の時ということになります。
さて、このLPレコードですが、A面が17分25秒、B面が15分05秒の録音時間となっていてカッティングにも余裕があります。レコードの溝も深いためか、50年以上前の録音ですが、音が非常に良く楽器の分離や、冒頭のティンパニの迫力、オルガンの重低音、弦の艶など申し分のない素晴らしい録音となっています。
このロスアンジェルス・フィル盤ですが、有名な冒頭での生々しく迫力のある強打のティンパニ、そしてロスアンジェルス・フィルの全強奏の輝かしいサウンドは正に壮大! 聴きなれた冒頭部分以外は難しそうな曲に感じますが、全曲をとおして聴いてみると、ものすごく難解な曲ではないでしょう。あまり難しく考えず、オーケストラの色彩感や、ダイナミックさ、そして豊かな表情を楽しめばよいのでは・・
このメータ指揮/ロスアンジェルス・フィル盤は、それらを十分に満足させてくれる演奏だと感じました。
前述の2016年9月17日投稿のカラヤン、ベーム、ケンペなど10種類の聴き比べは、こちらをクリックすれば記事につながります。
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では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪