モーツアルトは多くのピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲をはじめ、クラリネット協奏曲、ホルン協奏曲、フルート協奏曲、ファゴット協奏曲、オーボエ協奏曲など管楽器のための協奏曲も多く作曲しています。それらの協奏曲の中から今回紹介するのは、「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K299」です。

この曲のHIROちゃんのライブラリーは、LP3枚、CD11枚、合計14種類の音源が手許にありますが、整理が悪いので探せば、あと1、2枚あるかもしれません。

これら音源の多くがフルート協奏曲第1番と第2番がカップリングされているのですが、このフルート協奏曲もHIROちゃんの好きな曲です(第1番のほうが好きかな~)

 

「フルートとハープのための協奏曲」は、モーツアルトが作曲した協奏曲の中では最も気品のある優雅な曲と言えるでしょう。この曲は演奏がどうのとかの評価は難しいのですが、曲の美しさ、優雅さが感じ取れれば心地よく聴ける曲でしょう。それでも個人的な演奏の好みから★の数で勝手に評価してみました。

 

当初、14枚をまとめて投稿したら字数が多く登録できませんでしたので、この曲の紹介は2回に分けて投稿します。今回は第1回目で7種類の演奏を紹介します。このあと、第2回目で残りの7種類を紹介します。

 

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)

   リリー・ラスキーヌ(ハープ)

ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団

★★★

 

■ジャン=ピエール・ランパル(フルート)

   マリエル・ノーマン(ハープ)

 ヤーノシュ・ローラ/フランツ・リスト室内管弦楽団

 ★★

 

 

 

上記の2枚はいずれもフルートはランパルです。特に1枚目のラスキーヌ、パイヤールとのフランス人同士の共演ですが、暖かい音色と典雅さが際立つ名盤と言えます。パイヤール指揮のオケも気品さを感じます。なお、ランパルはモノラル時代にカール・リステンパルト指揮/ザール室内管弦楽団とも録音を残していますが、これは聴いていません。

 

■ヴェルナー・トリップ(フルート)/フーベルト・イェリネク(ハープ)

カール・ミュンヒンガー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

19629月 ウィーン、ゾフィエンザール 【原盤】DECCA

★★★★★

 

 

フルートのトリップとハープのイェリネクは、どちらもウィーン・フィルの奏者。全体的に遅めの演奏です。特に第1楽章はかなり遅いテンポですが、フルートとハープが織りなす音楽は生き生きとした表情で絶品。第2楽章は天国的な上品さでうっとり。リズミカルな第3楽章も華麗な演奏で文句なし。バックのウィーン・フルハモニーも素晴らしい。古い録音ですが、HIROちゃんの第一の推薦盤はこれ!

 

■オーレル・ニコレ(フルート)/ローゼ・シュタイン(ハープ)

カール・リヒター /ミュンヘン・バッハ管弦楽団

1960-62(セッション・ステレオ/テルデック(テレフンケン)原盤

 ★★★★★

 

 

当時1,000円の廉価盤のLPレコードで、この曲のはじめて購入した音源です。ニコレはフルトヴェングラー時代のベルリン・フィルの首席奏者を務めたフルート奏者。華やかさと言うよりさわやかさでしょうか・・・淡々とした演奏にも聴こえますが感動的な演奏。バッハが多いリヒターとの演奏ですが、カップリングのフルート協奏曲2曲と併せ名盤です。古い録音ですがステレオで音も良いです。これも推薦盤。

 

■コンラート・ヒュンテラー(フルート)/ヘルガ・シュトルク(ハープ)

 フランス・ブリュッヘン指揮/18世紀オーケストラ

 1991/1993

 ★★

 

オリジナル楽器(古楽器)による録音盤です。ヒュンテラーとハープのシュトルクはどちらも18世紀オーケストラのメンバー。1720年製木管フルート、ハープも1770年製、当時のオリジナルな音を聴けます。木製のフルートは日本の尺八にも少し似た音色です。古楽器ファンにとってはたまらない1枚ですね。

 

■ジェイムズ・ゴールウェイ(フルート)

   フリッツ・ヘルミス(ハープ)

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  19718

★★★

 

■ジェームズ・ゴールウェイ(フルート)

    マリア・ロブレス(ハープ)

 エドゥアルド・マータ指揮/ロンドン交響楽団   1978

★★

 

 

フルートの名手ジェームズ・ゴールウェイによる音源が2種類あります。どちらもフルートの抒情性を良く表した演奏ですが、カラヤンとの演奏ではソリスト中心と言うより、HIROちゃんには「カラヤンの協奏曲」というイメージが強く感じます。ベルリン・フィルのオケの音が重厚で立派すぎ?

華やかさと言う点ではロンドン盤のほうが全体的に明るい。この演奏では第2楽章が素晴らしい。

 

第2回目の投稿に続きます。引き続き読んでくださいネ・・・

「フルートとハープのための協奏曲」 その2の投稿はこちらです。

https://ameblo.jp/hirochan-amp/entry-12553654885.html

 

 

では、またね・・・HIROちゃんでした。