「こ・・・・・これ・・・・嘘でしょ・・・・?」
ひろしががたがたと震えながら目の前の光景から目を離すことができなかった
「先輩!!!どうしてここに!?」
「おいおい嘘だろ・・・こんなことって・・・・」
その後、ひろしがいくら呼びかけても、その先輩は目を覚ますことはなかった。
「まさか本当にお化けの仕業じゃないだろうな・・・・」
「ちょっと死因を調べてみましょう・・・」
気落ちしながらも、ひろしはその死因を調べることにした。
すると、先輩のはらわたには、この世のものとは思えない噛まれた痕があった。
「これは・・・・本当に人間の仕業なのか?」
「考えられないな。一噛みで3分の2が食いちぎられてる・・・」
「もういやだ!早く外に出よう!」
しかし、たけしのそのとんでもない行動が、さらにみんなを焦らせたのだ。
ガチャ、ガチャガチャ
「ワアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「どうした!たけし!」
「ドアが開かない!!!」
「えぇ!?じゃあ私達、閉じ込められたの!?」
みんながパニックに陥ってるとき、さらに現実とはかけ離れたものが、目の前をよぎった
ペた・・・・ペた・・・・・
ドア越しなので姿形まではわからなかったが、3mはある・・・・巨人だ。
そっちに目がいってるそのとき、
・・・・パリン。
「わぁぁアアアア!!やっぱり誰かあるんだ!!早く逃げないと!」
「落ち着いてたけし!僕が見てくる!」
「気をつけろよ!」
「ひろし、戻って来いよ!」
「ひろし君、気をつけてね!」
ぼくはそのとき、自分の恐怖より、みんなを守ることにわれを忘れていたことだろう。
「なんだ。皿が落ちただけか・・・」ぼくはその場にへたり込んだ
「さぁ、みんなに報告に行こう」
僕は足早にみんなの元に向かった。
しかし、ひろしは知るよしもなかった・・・
ひろしが見に行ってる間に向こうで大変なことが起こっていたことを・・・・
「これは・・・・・どういうことだ!?」
ふと見るとそこにはべっとりとした血痕で雑に助けてと書かれている。
「ひろし・・・これどういうことだよ!!先輩に何が起こってるって言うんだよ・・・。」
たけしはおどおどとした様子で言った。
「本当にこんなミステリーなことがあっていいのか?」
「卓郎・・・あたし・・・卓郎と離れたら・・・・」
美香の顔が真っ青になっている。
「大丈夫だ。俺たちがついてる。」
そういって美香の体を卓郎が優しく包み込んだ。
「そうだぜ!みんな友達なんだからさ!」
「そうです!僕らは絶対にこの謎を解き明かすんですから!!」
みんなの意気投合で絆がぐんと深まったことだろう。
そう管掌に浸っていたそんなときだった。
ズズズズズズズズズズ・・・・バキバキバキ・・・・
後ろで何かが低く恐ろしいうなり声のような音を上げた。
「う・・・・嘘だろ・・・・!?」
「木が倒れてきてる・・・!」
「おれ達、つぶさてちまうよぉ!」
「はやく逃げなきゃ!」
「そんなこといったって・・・前は行き止まりですよ!」
みんなパニックに陥ってたとき、前方でひとつ、快い音が響いた。
「ガチャン」という、扉の開い音が。
それを聞いて僕は我に帰った。
「鍵が開いてます!早く中に!!」
みんな一目散に館に飛び込んだ。しかし、後ろを振り返ると
「たけし・・・・はやくしないとつぶされますよ!!」
たけしはその頃、走馬灯を見ていたに違いない。
なんとか僕達はたけしを担ぎ上げ、館の中に飛びこんだ。
しかし、一安心する暇もなく、僕は衝撃的なことに、精神を破壊されるのだった。
~第三章前編~ END