ひろしの目の前に移ったものそれは。
ひ「た・・・卓郎?」
た「おおひろし。・・・どうした!?顔から血の気が引いてるじゃないか!!」
卓郎はあわてて駆け寄った。
ひ「すまないな卓郎・・・ちょっとあの鬼を見てしまったんだ・・・」
た「そうか、お前もか・・・・でもあれはいったい何なんだ?」
ひ「これを見てくれ。」
そういってひろしは、卓郎に血まみれのネームプレートを見せた。
た「そうか・・・やはり先輩もここに入ってあいつの餌食になったってわけか・・・」
ひ「なんとしても、みんなで脱出しなきゃな・・・みんなで。」
た「あぁ、絶対に一人も死なせない!」
心を分かち合っていた。
そのとき、
バキリ・・・メキメキ・・・
後ろからいやな思い出が音とともに甦ってきた。
た「ひろし・・・」
ひ「・・・・逃げるぞ。」
二人は後ろを振り向くことなく走り続けた。
鬼の重々しい足音は、たえずして耳に響いた。
た「こっちだ!」
ひ「待てよそっちは寝室だぞ!行き止まりなんだぞ!?」
しかし、卓郎は余裕の表情で寝室に向かった。
すると気でも違ったか、ベッドをいきなり蹴り飛ばした!
た「見てみろ!」
そこには非難はしごのようなものがつけられていた。
ひ「卓郎!いつこんなものを!?」
た「知恵袋で載ってた!寝室のベッドの下は避難用にはしごがついてるって!」
ひ「ということは先客が・・・?」
た「さぁ、ぐずぐずしてられない!おりるぞ!!」
卓郎とひろしは、はしごをスルーし、そのまま飛んだ。
着地したが、痛くない・・・何故だ。
鬼はもう追っては来なかった。
ひ「はぁ・・・・撒いたな。」
た「そうだな・・・痛っ・・・」
卓郎の足に今のジャンプはきつかったようだ。
ひ「大丈夫か!?」
た「ひろし・・・俺より鬼を・・・」
ガチャガチャ!!
バンバンバン!!!
ひ「また鬼か!?」
た「ちくしょう!!何で開かねえんだよ!!」
ひ「たけしか!!?」
た「早くあけてくれ!鬼がもうそこまで!!!!」
た「うわぁぁあぁぁあああああ!!!」






