名古屋のシャンパンバーのシャンパンラウンジ琥珀です。
最近はブログのアクセス数の伸び方も尋常でないときがあって、まだ店のお客様ではないけど見てくれている人が多いのかなとも推測してます。基本的には店のことなど書いている個人的なブログです。初期の頃のを読むとわかると思います。
うちのお店は完全に禁煙の大人の隠れ家的な食事もある程度とれるシャンパン専門のバーです。
テーブルの高さはラウンジを意識した都合上、レストランより低いです。慣れている方はカウンターによく座ります。
全ての接客を6年以上私がやってますので、基本的にはお客様は3年ぶりでも覚えていることが多いです。
老年になっていくにつれ、覚えられなくなったらごめんなさい。
今日は愛知県のこれからの飲食店のことを、飲食店主としての見解を書こうと思います。
愛知県知事が今にも「まん延防止等重点措置」通称マンボウを出そうとしていると聞きました。
それが出ることによって飲食店がまた20時まで時短営業させられるということになりそうと予測してます。
もし給付金がある程度出るのなら多少は良いのですが、金額と維持費は見合わないケースが多々あります。
私の店は駅前の一等地に値する場所です。現状は22時までの時短で、協力金は2万円です。営業時間は5時間です。
本来は盛り上がりが21時半以降の営業形態です。
一日の運営費用は余裕で2万以上です。俗にいう日当に値する金額は出ない日は多く、一日1から3組程度なんてことはざらにあります。
時短なので、来てくれたお客様を喜ばせるためにシャンパンを抜栓しても、上手にまわるはずもなく仕入れ費用の方が高くつく日も多いです。
つまり、売上があっても手元に残るお金はマイナスの日も多く、売上がゼロの日もあるのでもっとマイナスの時もあります。
これが閉店20時になると営業時間が3時間。本来の盛り上がる時間までも営業できません。
営業開始を早くやれば?テイクアウトとかやったら?と思う方もあるかも知れません。
私の考え方は違います。その日の銭を作るなら良い考えかも知れませんが、実はそういう問題ではないのです。
赤字運営でお金に困ってます、って話ではないのです。
これからそこそこの金額が協力金として出たとして、小さすぎる本来経営体力のない店を持つ個人が儲かってしまうだけです。
運営費が安い郊外の小さい店は大抵それに値します。財源を無駄に遣っている部分も多いと思います。
本来そこそこの賃料や、人件費を払う業態は非常に厳しくなるでしょう。
どちらにも条件がはまる店から潰れていくのでしょう。
飲食店は一人でも完結させられるスタイルの店と複数の人材が必要な形態があります。
私の店は元々一人で始めているので、家賃や仕入れのことを中心に考えればいいのですが、もっと不利な形態もあるでしょう。
そういう店はレストランスタイルの店が多く、逆に言えばランチでもディナーでも時短の中でも売上が作れなくはないのです。
バースタイルの店はそもそも食べるイメージの客層が少ないので、時短が1から2時間減らされるだけで大きく客入りも売上も変わります。
一律で世の中の店を時間で制限して感染予防をするのがそもそも間違いであると思います。
ウイルスは夜行性ではないです。時短ではなく、店の本来の集客キャパから逆算した指示をするほうが賢いと思います。
そうすればどの業種も少しずつ負担はありますが平等です。
例えば少し前の時短したら6万円みたな時がありました。あれは、儲かった個人のレストランは多いと思います。次に個人の小さい飲食店。
レストランは本来の売上も作りながら、少し時短しただけで6万円貰ってますよね。
場合によっては、30分か1時間の時短で利益が6万円です。
私の店では本来の時間が全て削られて売上見込みが限りなく少ない中で、駅前の賃料などを払い、それでも毎日少しのお客様のために食材も仕入れて営業してます。この差は大きいです。
本来一日に6万円も利益を出したことない小さなお店の一部の店主が大金が入ったとはしゃいでまた飲み屋街に行きます。
かなり悪循環です。本来その金額を遣える器じゃない人にお金は渡してはダメです。うまく遣えないのですから。
もう少し国や県などの考え方が変わることを願う。協力金で救われている人たちは多いが、あげすぎている人、十分にもらえてない人それぞれ居る。
今の給付金の出し方は、魚の水槽などの雑な餌やりにすぎない。手前の魚がほとんど食べちゃって、残りの魚にはごめん餌(財源)なくなっちゃったからおしまい、みたいな。
その雑な餌やり係が誰になろうと大して世の中は変わらない。大切なことは多くの人が多くのことを知るべきだと思う。
そして無関心な人間が多すぎる。だから隣人に挨拶しないほうがベターな時代になるんだと思う。
飲食店に知り合いがいるなら、せめて今は時短で苦しんでいることくらいは知っておいてほしい。
いまだに、時短ですので22時までですと毎日のように電話で断る。
その度に驚かれる。12月18日以来どんな気持ちで飲食店が時短要請に従ってきていることか。怒りに似た感情にもなる。
マンボウが出れば飲食はもっとシビアになる。また潰れる店も増える。
愛知県は東京や大阪の真似事が好きなのか。
うちは周年付近で大切な売上を頂くことができたので、まだ潰れないが、日々客入りの酷い状況とのにらめっこ。
テイクアウトもいいけど、今は目の前の好きな店を応援しよう。
どんな時代であっても、フェイストゥーフェイスを忘れてはならない。※顔を向き合うこと
皆がそれを忘れたとき、バーはバーテンダーマシーンだらけになります。
コンビニのセルフのコーヒーマシーンみたいに。
日々、細かく顔を見せてくれているお客様と、密かに応援してくれている方々に日々感謝しております。