罪の声
塩田武士のベストセラー小説が原作の「罪の声」。昭和史最大の未解決事件とされる食品会社脅迫事件をモチーフにして、その真相をフィクションとして作られた映画だけど、観ていくうちに、本当にこうだったかもしれない、という気持ちにさせられる。2時間20分の長編であるのに、全然その長さを感じさせない、ずっと緊張感の持続する、想像以上に面白いものだった。今週の週刊誌の表紙になっていたり、新聞の記事になっていたり、何かと話題だ。 自分の意識しないうちに事件に関与してしまい、その後の人生に大きな影響をもたらし、傷ついている人がいる。普通の映画だと、事件の経過を時系列に描いていくものだけど、この映画は全然視点を変え、巻き込まれてしまった子供たちに焦点をあて、多くの人々の証言で謎が明かされ、事件の真相に迫っていく。主演の小栗旬、星野源のそれぞれの表情の変化も見応えがあった。これはお勧め、大人の映画です。(あらすじ)35年前、日本中を巻き込み震撼させた驚愕の大事件。 食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件は、誘拐や身代金要求、そして毒物混入など数々の犯罪を繰り返す凶悪さと同時に、警察やマスコミまでも挑発し、世間の関心を引き続けた挙句に忽然と姿を消した謎の犯人グループによる、日本の犯罪史上類を見ない劇場型犯罪だった。 大日新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、既に時効となっているこの未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、取材を重ねる毎日を過ごしていた。 一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、家族3人で幸せに暮らしていたが、ある日、父の遺品の中に古いカセットテープを見つける。それは、あの日本中を震撼させた未解決事件で犯人グループが身代金の受け渡しに使用した脅迫テープと全く同じ声だった。やがて運命に導かれるように2人は出会い、ある大きな決断へと向かう……。(FILMAGA解説より)