カヌレを作ってみた
最近、街中でも「カヌレ専門店」をよく見かけるようになった。あの小さな塊が、なぜか結構なお値段だ。材料は、小麦粉、砂糖、卵、バターをメインとするもので、デコレーションにも工夫はないのに、なぜ?ということで、調理師学校時代でも一回しか作ったことのない「カヌレ」に挑戦だ。カヌレは「縦に溝のある」という意味で、バニラとかラム酒の香りを特徴とするフランスの伝統的お菓子。学校でも年に一回しか作らないが、型は本物の銅製の立派なもので、一個冗談じゃなく数千円もする。先生が「年に一回しか使わないから、しっかり洗って、きちんと乾かすこと!」と、口うるさく言っていたことを思い出す。生徒用に何百個もあったので、あれだけでも相当な金額だなあ…。前に東京の有名店「オーボンヴュータン」のカヌレを食べたことがあるが、味が今一つ思い出せない。そこで、まずは通販で注文する。広島のルトレフルのもの。 これでも6個2760円だ。外はしっかり、中はしっとり、ラム酒とバニラの香りが心地よい。それから、型もちゃんとしたものを用意したい(笑)。ネットで見ると、小さな型10個で13,230円!さすがにこれは無謀でしょ。店を開いて元を取るしかない。なので、12個一度に焼けるもので3,890円也。ここまででも結構な出費だ。日にちも大分立ったまずは、6個焼いてみる。本当に、小麦粉、砂糖、バター、牛乳、卵、はちみつ、バニラ、ラム酒を次々入れて混ぜるだけ。ただ、220度で60分も焼く。普通なら、こんな小さなものを高温、長時間で焼くと焦げ付いて無くなってしまいそうだが…。40分過ぎから何となく焦げ臭くなったので、アルミホイルをかける。それでも、心配になって、50分過ぎに終了。できたものは、焦げ茶色でカチカチ。中は、全然焼けてないように見える。あ~!失敗した!と思ったが、数時間後、もう一度触ってみるとしっとりとしている。それで切ってみると、なんと中身ができている!実に不思議だ。食べると、ラム酒(大1杯しか入れてない)の香りがとても良い。そういえば、「オーボンヴュータン」のを買った時も、あまりに固くて、わざわざお店に電話して、「どうやって食べるのか、これは正しいのか、と聞いたよ、」と、オットが教えてくれた。そんな頓珍漢なことしてましたね~。大体の様子が分かったので、もうちょっと焼いてみたい。カヌレがなぜ高価なのか、少しだけわかったような気がする。奥深いぞ!