私は決して不眠症ではないのですが。
たまたま寝る前に読む本を検索していて、同じような題名の本の3冊目です。

昔若いころ、遠藤周作氏の本は硬軟取り混ぜて殆ど読破し、
この本もすでに読んでいたのですが、また引っ張り出して読みました。
昭和の終わりごろに書かれたエッセイですが、今でも十分に伝わるいいお話です。
狐狸庵先生の、日ごろ思っておられること、
幽体離脱や偶然に起こった出来事など非科学的なこと、
精神的なこと、生死について、若者考など、とにかく内容は豊富で、
人生の厚みを感じます。
短編のエッセイ集ですが、いい塩梅で眠りに落ちます。
とにかく面白かった!
遠藤周作氏と言えば、フジテレビが大騒ぎしていたころ、
記者会見で周作氏の息子殿のお姿を久し振りに拝見し、
父上は天国でどんな思いで見ていらっしゃるだろうか、と案じたものでした。
久々に狐狸庵先生の作品を紐解いてみようかな、と思いました。

