ここ数日寒くて、しまったはずの長袖衣類をまた引っ張り出して着ています。

 

日中はトレーナー、夜は長袖パジャマに羽織もの。

せっかく炬燵をしまったのに、ひざ掛け毛布は手放せません。

 

もうすぐ6月だというのに。

 

まあ、また暑い暑いと文句を言っている日々がやってくるとは思いますが。

 

 

 

先日、新聞の書評に書いてあった千早茜著「眠れない夜のために」と、

同じよう構成の夏目漱石著「夢十夜」を読みました。

 

どちらも10編からなる小編集で、夜をテーマにしていますが、

びっくりするほどページ数が少なく、あっという間に読めます。

 

 

眠れない夜のために  文鳥・夢十夜(新潮文庫)

 

「眠れない~」は82ページ、「夢十夜」は31ページです。

 

「眠れないわ~、どうしよう」なんて悩む暇なく

読み終えてしまいます。

 

千早茜さんは大田市の石見銀山を舞台にした「しろがねの葉」で

2023年に直木賞を受賞。

幼少期をアフリカで過ごすという経歴の方です。

 

「眠れない~」では、

読者は眠れない夜にふと感じる孤独や幻想的な世界に誘われます。

 

「眠らなくてはと、まぶたを閉じる。

けれど、目の奥にすこんとした空洞がある」。

家族が寝静まった深夜、ひとり台所に佇む時間──第一夜「空洞

「夜にあるのは、見えない恐ろしさではなく、

見ようとしてしまう恐ろしさ」。

美しい刺繡を生業とする「わたし」の暮らす土地に、

ある日旅人が訪れて──第八夜「繡(うつく)しい夜

(HPより)


「夢十夜」では、幻想的で時に不気味、

夢の中の不確かさや現実との曖昧な境界を巧みに描き

読者に深い余韻を残します。。

 

十編のうち四編は「こんな夢を見た」と、

目覚めた視点から夢の記憶を語り始める。

時代という外界に向きあってきた漱石が

「夢」というかたちを借りて、

自己の深みにある罪悪感や不安に現実感を与えた小説

(HPより)

 

 

どちらも夜の時間を特別なものとして描いており、

色々考えさせてくれます。

 

でも漱石はある意味怖すぎて、余計眠れなくなってしまうかもです。

 

読み比べてみてるのも面白いものです。