皆さん、ご無沙汰しております。

インドネシアの大都会ジャカルタからこんにちは、加藤ひろあきです。

 

今日のトピックはタイトルにある通り…

 

インドネシアの女子サッカー選手Zahra Muzdalifah(通称:ザーラ)がこの度、今シーズンから女子プロサッカーリーグ『WE League』に参戦が決定している「セレッソ大阪ヤンマーレディース」とプロ契約を結びました!!!

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こちらセレッソ大阪ヤンマーレディースのホームページにも正式にリリースが出ています。

 

インドネシアでも「インドネシア女子サッカーの歴史上初めて海外でプロなった選手」ということで大きく取り上げられています!

 

 

 

このブログを昔から応援してくださっている方はこの「ザーラ」という名前、どこかで見たことがあると思います。そう、このザーラ選手こそ、僕がずっと応援してきた女子サッカー選手なのです。

 

初めてあったのは2017年頃だったと思います。

彼女がまだ16歳の時です。

知り合いのサッカーチームでプレーしていたら、ある日ザーラがやってきて一緒に試合に出るというのです。

 

アマチュアの草サッカーとはいえ、それなりのレベルのチームだったので大丈夫なのかなあ?と思っていたのですが、試合が始まってみたら男子に混じって遜色なくプレーしているどころか、対面の男子DFを相手にドリブルで突破してシュートまで打っていて、素直に感心。年齢を聞けばまだ16歳。

その翌年に控えていたジャカルタ開催のAsian Games2018(アジア競技大会)のインドネシア女子代表にも選ばれていると話を聞いて、すぐにこの子は女子サッカーの歴史を変えられるプレーヤーかもしれないと感じました。

 

それから連絡先を交換し、連絡を取るようになって、アジア競技大会でも予想通り獅子奮迅の活躍。その端麗な容姿も相まって一躍スター選手に駆け上がりました。

 

 

その後、インドネシアにもプチ女子サッカーブームが到来し、2019年にはインドネシア国内でリーグ戦が開催されました。しかし、それも長くは続かず、さらには2020年になって新型コロナウイルスのパンデミックがやってきてリーグは当然中止。

 

ザーラはサッカーをする場所を失ってしまいました。

 

この才能を消してしまうのは絶対にもったいない。なんとかしてあげたい。そう思ってダメ元でこのブログにザーラのことを書いてみたのが2021年のことでした。

 

 

この記事を読んでなんと当時はWEリーグとなでしこリーグから3チームほどが興味を示してくれたのですが、その当時ちょうとインドネシアのパンデミックの状況が最悪で日本がインドネシアからの入国を拒否しており、遂にザーラが日本でプレーするという夢は実現しませんでした。

 

僕自身も非常に悔しかったし、本人もやるせない想いだったと思います。

当時、協力してくださったすべての方にこの場を借りて御礼申し上げます。

 

残念ながらこのときはザーラを日本に送ってあげることができなかったものの、こうして行動に移せば何かしらの未来には繋がっていくもので、新型コロナウイルスのパンデミックが明けた2022年末、ザーラはセレッソ大阪ヤンマーレディーズで二週間練習参加できることになりました。

 

これ自体には僕は直接関わっていないのですが、ザーラの所属クラブ「Asiana Soccer School」の代表やコーチたちとは連絡を取っていて、ザーラが目指すのはヨーロッパではなくまずは日本だとずっと話していて、セレッソ大阪ヤンマーレディースとの話がまとまった時は一緒になって喜びました。

 

その二週間のザーラの頑張りが評価され、次は2023年頭に三ヶ月間、今度はプロとして契約するか否かを判断するトライアウトを兼ねての練習参加がスタートしました。

 

 

その際の練習試合がライブ配信されていて、アーカイブとして残っています。

ザーラは1:35:27から登場しています。

 

そしてこの三ヶ月間のトライアウトを経て、その結果が出たのが先日7月4日の「セレッソ大阪ヤンマーレディース・Asianaサッカースクールパートナーシップ契約発表記者会見」の中で、ザーラがトライアウトに合格し、セレッソ大阪ヤンマーレディースとプロ契約を締結することが発表されました。

 

この記者会見でASIANAサッカークラブとJリーグからご指名頂き、加藤ひろあきが司会と通訳を担当させて頂きました!

 

 

ずっと応援してきたザーラの新たな門出をこうしてMCとして祝うことができて、本当に嬉しかったですし、ザーラもそれをとても喜んでくれました。

 

本人はインタビューで成功の秘訣を問われて、こう答えていました。

 

「成功の秘訣は日々の努力はもちろんのこととして、自分が今いるセーフティーゾーンから飛び出すこと。自分が慣れてしまった環境から飛び出すことによって、新たなチャレンジが生まれて、そこで人は成長できる。その積み重ねが成功を生むと思っている」

 

 

かっこいいぜ。

 

僕はこの言葉を聞きながら、30歳の時に決断し、夢を追いかけて日本を飛び出して単身インドネシアに渡ってきた10年前の自分を重ね合わせていました。

 

出会った当初から人一倍負けず嫌いで、草サッカーで一緒に試合に出ている時に周りに笑われたり、冷やかされたり、男子に吹っ飛ばされたりしながらそれでも食らい付いてサッカーを続けているのを見てきました。

 

そのザーラがこうしてインドネシア女子サッカーの歴史において新たな扉を開いたことをとても嬉しく、誇りに思うし、僕自身も大きな刺激をもらいました。

 

ただ、ザーラにとってはここからがスタート。

 

セレッソ大阪ヤンマーレディースには若くて将来有望な選手がわんさかいます。

その中で自分の価値を証明し、メンバー入りし、試合に出て活躍し、点を決めるというこれまでよりさらに高い壁を越えていかなければなりません。

 

でも、ザーラならきっとやってくれる。

そう僕は信じていますし、それを後押しするためにインドネシアから全力で応援していきたいと思います。

 

 

これを読んでくれているあなたも、今シーズンからセレッソ大阪ヤンマーレディースに加入するインドネシア人女子選手「ザーラ」を是非応援よろしくお願いいたします!

 

ユニフォーム買わなくちゃ!(笑)

 

というわけで、今日は日本でプロサッカー選手としての生活をスタートさせることになったザーラのお話でした。また随時、活躍を紹介していければと思いますので、チェックお願いします。

 

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それでは、あなたにとって今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。