3月11日、東日本大震災から今日で11年。

時が経つのは本当に早くて、あの衝撃的な自然災害からすでに11年が経過していることに改めて驚いてしまいます。

 

あの日、僕は横浜で日雇いの現場仕事をしていました。

オフィスの引っ越しでいらなくなった什器をまとめて、部屋の端っこの規定の場所に置いていくという作業でした。什器はそれなりに重かったですが、集まったメンバーと効率よく仕事ができて予定時刻よりも早く終わることができました。その現場から外に出て道を歩いて駅へ向かうバスに乗るためバス停を目指しました。

 

道にある信号機がぎしぎしと鈍い音を立てながら揺れ始め、同時に地面が大きく揺れているのを感じたのはその時のことでした。日常で僕らが経験しているような地震であれば外にでて歩いていたら気づかないようなこともよくあると思うのですが、この地震はそれとは全く異質のものでした。

 

直感で「これはやばい」と思うような地震でした。

不思議なんですが、これまた直感で「この地震がもしすごく遠い場所で起こっていて、それがここまで届いているのだとしたらとんでもないことになってるかもしれないな!」と思ったんですね。その思考の根拠は未だにわかりませんが、なぜかそう直感的に感じていたのを今でも覚えています。

 

信号機などがすべて機能しなくなって、車も立ち往生していたりでバスも来そうになかったので横浜駅を目指して歩いていき、その道すがら多くの人が横浜駅に足早に歩いていて、その数がどんどんと増えていく様子を見て、やはり只事ではないと確信しました。その後はこれまた直感に従って、「東京には帰れそうもない」と踏んで早めに横浜駅近くの24時間営業レストランガストに席を確保して、一夜を過ごしました。

 

ガストの中で見た携帯の小さな画面から流れてくる衝撃的な被害映像の数々は今も鮮明に脳裏に焼き付いています。携帯の小さな画面でそれを見ていたので、自分の目の前に置かれている「山盛りポテトフライ」と津波の映像がまったく脳内でリンクしなくて混乱していました。

 

それからは半年後に石巻を訪問して拝聴ボランティアに参加させて頂いたり、翌年には様々なご縁から再び石巻、さらには大船渡、陸前高田、気仙沼などを訪問し、歌を歌わせてもらったり、僕がインドネシアで被災したジャワ島大地震とその復興の様子などをお話しさせて頂いたりしました。

 

 

そして震災から10年目だった昨年2021年には、東日本大震災NHK復興支援ソング「花は咲く」のインドネシア語バージョンの翻訳と歌唱を担当させて頂きました。

 

#インドネシアでんお映画撮影が終わったばかりで坊主

#ちょびヒゲ

 

こちらは様々な国の言葉で歌っている多言語バージョンです。

 

 

#歌ってる映像を見てると途中からライオネルリッチーにしか見えない

#何度見ても吹く

 

 

このNHKさんの企画に参加させていただけたことはこれまで想いを持って自分なりに東北の方達と関わってきて、常時応援できていたわけでは全然ないけどその土地に住む人たちが一人でも多く笑顔になってくれたらと思って活動していたことが形になったような気がして、とても嬉しかったです。

 

今年もホームページを開けば「検索は力になる」とYahoo! JAPANとLINEが共同プロジェクトを実施しています。

 

検索するだけで届くお金があって、そのお金がまた色々な人の笑顔に繋がっていると思うと毎年続いているこの活動も素晴らしいなぁと。

11年経ってもまだまだ色々な局面で支援を必要としている人たちは確実にいて、そういった人たちの声もインターネットには溢れているので検索して彼ら彼女らのストーリーに触れてみてください。

 

知ることが力になる、というのは昨今世界を揺るがせている「戦争」にも通ずるところがあります。現状で何がどのように動いていて、どういう状況なのか、まずは知ることが未来への道を繋げます。

 

3月11日、改めて東日本大震災で命を落とされれた方々のご冥福をお祈りいたします。そして今も復興に立ち向かっていらっしゃる全ての方々に精一杯のエールと祈りを送ります。

 

新型コロナウイルスの騒動が収束し、国の行き来が自由になったら久しく訪れることができていない大船渡、陸前高田、気仙沼、石巻にまたお邪魔したいです。

美味しいご飯たくさん食べて、地元の人たちを笑って話して、歌いたいです。

その日まで、どうか皆さんお元気で。

 

それではあなたにとって、

今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。

 

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2022年3月9日より加藤ひろあきのオンラインサロン「インドネシアよりテリマカシBanyak」がスタート致しました!

 

 

 

「インドネシアよりテリマカシBanyak」はインドネシア・ジャカルタにて、ミュージシャン、俳優、MC、小説・楽曲の翻訳など幅広くエンタテインメント活動を行っている加藤ひろあきが、インドネシアで感じる日々の想いをダイレクトに伝え、そしてこれから取り組むプロジェクトを構想段階から共に考え、創りあげていく会員制のオンラインサロンです。

プロジェクトを進める上での挑戦、ぶち当たる壁、それに伴い必ず起こるであろう問題、そこから得られた学び、考え方、導き出した答えなどをリアルタイムで1番近くから見ていただけます。ここでしか見られないありのままの"加藤ひろあき"をメッセージと共に皆さまに届けていきます。 異国での葛藤の生中継が皆さんの日常を少しでも彩り、生きる上で何かのヒントになりますように。

まず第一弾として、2022年は加藤ひろあき、インドネシアでの2ndアルバム発売に向けて、このオンラインサロンにて制作を進めていきます!発売前の楽曲の先行視聴、ミュージックビデオ先行公開などのお楽しみ企画や、皆さんと共に制作する作品など、様々な形で一緒にアルバムを創り上げていけたら嬉しいです。

 

月額1,000円(税込)で御加入頂けます。

どうぞよろしくお願い致します!